【越境EC】開始時に8割の担当者が不安を感じるも、現在も不安を感じるのは2割

ECのミカタ編集部

東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォーム、Shopeeの日本法人であるショッピージャパン株式会社(https://shopee.jp/ 本社:東京都港区)は、越境EC事業の担当者111名に対し、越境EC担当者に関する実態調査を実施し、その結果を公表した。

越境EC担当者の96.4%が国内ECの経験あり

越境EC担当者の96.4%が国内ECの経験あり

「Q1.あなたは、越境EC事業の担当者になる前に、国内EC事業の担当者として業務を行った経験はありますか」(n=111)と質問したところ、「ある」が96.4%、「ない」が3.6%という結果になった。

越境EC実施のきっかけ、約半数が「国内市場に限界を感じた」

越境EC実施のきっかけ、約半数が「国内市場に限界を感じた」

「Q2.越境ECを実施しようと思ったきっかけを教えてください(複数回答)」(n=111)と質問したところ、「国内市場に限界を感じたから」が55.9%、「新しい市場を開拓するため」が54.8%、「海外では日本製品の需要が高いから」が54.1%という結果となった。

「Q3.Q2で回答した以外に、越境ECを実施しようと思ったきっかけがあれば、自由に教えてください(自由回答)」(n=110)と尋ねたところ、以下のような回答を得た。

<自由回答・一部抜粋>
・45歳:もともとそのために事業を始めた。
・46歳:コロナ禍以降観光客激減により国内売上が大幅ダウンし、海外に活路を求める以外の選択が少なかったため、より海外への意識が高まっている。
・47歳:会社の規模拡大のため。
・43歳:コンサルタント会社に勧められたので。
・50歳:利益率が良いから。
・56歳:これからの時代に合っているから。

約8割が越境ECの開始時に不安あり

約8割が越境ECの開始時に不安あり

「Q4.あなたは、越境EC開始の際のハードルや踏み切れない課題に対する不安はありましたか」(n=111)と質問したところ、「非常に不安があった」が22.5%、「やや不安があった」が59.5%にのぼった。

79.1%が「現在は不安がなくなっている」と回答

79.1%が「現在は不安がなくなっている」と回答

Q4で「非常に不安があった」「やや不安があった」と回答した人を対象に、「Q5.越境EC開始の際のハードルや踏み切れない課題に対する不安は、現在と比較してどのように感じていますか」(n=91)と聞いたところ、「不安はなくなっている」が16.5%、「やや不安はなくなっている」が62.6%を占めた。

64.9%が「現地の商習慣の理解」を実施

64.9%が「現地の商習慣の理解」を実施

「Q6.あなたは、越境EC担当者になる上でどのようなことをしましたか(複数回答)」(n=111)と質問したところ、「現地の商習慣の理解」が64.9%、「物流・配送業務の勉強」が49.5%、「販売先の語学・税金の勉強」が48.4%という結果になった。

越境ECを始めるための期間、約6割が「2ヵ月未満」

越境ECを始めるための期間、約6割が「2ヵ月未満」

「Q7.越境ECを始めるためにどのくらいの期間を要しましたか」(n=111)と尋ねたところ、多い順に「1ヵ月~2ヵ月未満(33.3%)」「2ヵ月~3ヵ月未満(18.9%)」「2週間~1ヵ月未満(17.1%)」という結果になった。

本調査結果から、96.4%の越境EC担当者が、越境EC事業の担当者になる前に国内ECを担当した経験があったものの、約8割は越境EC開始にあたって不安があったことがわかった。

一方で、「不安はなくなっている」「やや不安はなくなっている」を合計すると約8割にのぼるように、越境ECを運営するうちに当初の不安が払拭できている実態も明らかになった。

その背景に越境EC担当者として「現地の商習慣」や「物流・配送業務」「販売先の語学・税金」などの知識を得る努力があったことがうかがえる。いざ走り出してみると、越境EC担当者になるハードルは、一般に思われているほど高くないのかもしれない。

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