インアゴーラ、中国向け代理購入サービス【リータオシージー】を開始

ECのミカタ編集部

インアゴーラ株式会社(代表取締役CEO:翁 永飆 所在地:東京都新宿区 以下「インアゴーラ」または「同社」)は、中国消費者向け代理購入サービス「日淘市集」を正式にリリースした。

円安で日本製品に熱視線

中国消費者向け日本商品特化型越境ECプラットフォーム「豌豆(ワンドウ)」を運営するインアゴーラは、中国に居住しながら日本のECサイトでショッピングができる中国消費者向け代理購入サービス「日淘市集(リータオシージー)」を11月1日より正式に開始した。

同社によれば、昨今の円安を背景に日本製品の割安感が強まっており、豌豆(ワンドウ)アプリでは取り扱っていないカテゴリーの商品へのニーズが高まっているという。そこで今回、代理購入受付ページとして、日本のECサイトの中国語翻訳ページが掲載された「日淘市集(リータオシージー)」をwechat内のミニプログラムという形式で開設したとのことだ。

中国消費者に安心と満足を提供

中国消費者に安心と満足を提供

これまでの代理購入は、中国消費者が日本在住の友人や個人事業者に商品購入を依頼し、個人間で取引するスタイルが一般的であったため、偽造品を販売されるリスクや通関・物流の確実性が必ずしも担保されていない状況だった。

一方、インアゴーラは、2015年8月のサービス開始以降、中国消費者の中で、『豌豆(ワンドウ)は、日本の本物を取り扱っているアプリ』というブランディングに注力してきた。また、インアゴーラはこれまで、豌豆(ワンドウ)アプリにおいて、価格訴求力を追求するために、商品を仕入れて在庫として保有するモデルを主軸に展開してきた。

今回、新たに立ち上げた日淘市集(リータオシージー)は、中国消費者に代わって、インアゴーラが日本のECサイトにオーダーを入れて発送を代行するサービスで、商品を在庫として保有しないモデルとなる。

同社はこれにより、中国の変化する消費傾向や嗜好性の多様化に対応することが可能となり、商品の幅と価格の両面で中国消費者に対して満足度を提供することができるとしている。また、インアゴーラが決済を代行するため、人民元での決済が可能となる。配送方法は複数から選択可能になっており、ニーズに合わせた物流の配送方式を選択できる。

・EMS配送:国際スピード郵便。最速で3~7日で配送可能
・CC通関:個人対個人の海外発送に使われる通関方式(行郵税方式)

日本のECサイトを見る感覚で買い物できる

円安に加え、コロナ禍でインバウンド需要の消失により、多様なカテゴリーの商品へのニーズが高まっており、アニメや漫画などのキャラクター・カルチャー関連商品、釣り道具やキャンプ用品などのアウトドア関連商品、スポーツ用品、カメラ、ファッションなどに注目が集まっているようだ。

その上で同社は、日淘市集(リータオシージー)には中国語に翻訳された日本のECサイトが掲載されているので、中国在住の消費者は、日本のECサイトを閲覧しているような感覚で、中国語化されたページでショッピングすることができると述べている。

そのことで「日淘市集(リータオシージー)」を介して、これまで豌豆(ワンドウ)アプリのみではリーチできなかった消費者やコミュニティーへもアプローチが可能となり、さらなる集客効果が見込めるとしている。

中国在住の消費者が抱える言語の壁、商品の受取や決済方法などの物理的障壁を解消すべく、インアゴーラが決済と物流をサポートすることで、日本のECサイトと中国の消費者をつなぐサービスとしてさらなる進化を遂げることになりそうだ。

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