ITリテラシーの高い日本人消費者の「買う」の決め手は?ソフト購入意思決定に関する調査から見る~

【調査方法】インターネット調査
【調査期間】2016年11月2日~11月4日
【調査対象】全国20歳~60歳、PDF編集ソフト使用経験ある方400名
【調査協力会社】株式会社ネオ・マーケティング

■調査サマリー
・高い情報リテラシーを持つ日本人消費者~インタネット情報活用、「使って比べて買う」が好き
・「他人からのおすすめ」の比例が高い~20代と50代が同じ傾向
・「やむを得ず」「なんとなく」の購入は意外と多い
・公式宣伝に乗らない、PRなど公式メディアの発信力がますます低くなる傾向
・ソフトの「真価値」が問われる 消費者目線から見た厳しい価格受容度

1. ・高い情報リテラシーを持つ日本人消費者~インタネット情報活用、「使って比べて買う」が好き
「どのような理由でソフトを導入(購入)決定しましたか」の回答で、「ネットの検索結果から選定(「お得のを選んだ」と「機能性が一番高いのを選んだ」の両方)」と答える方は44.99%の高い比例を占めています。日用品とは違い、ソフトウエアの選定は一定のITリテラシーが必要にもかかわらず、44.99%の方は迷いやすいネット情報を整理し、ソフトを実際に試用しから買う。この消費動向から見ると、ITリテラシーのみではなく、日本の消費者は高い情報リテラシーも持っていると言えます。

2. ・「他人からのおすすめ」の比例が高い~20代と50代が同じ傾向
上記の「ネットの検索結果から選定」に続き、2位の回答は「同僚や友人のおすすめ」(18.44%)です。更に世代別のセグメントから分析すると、面白い結果が出てきます——30代と40代に比べて、20代(20%)と50代(18.7%)の方は同僚や友人の影響を受けやすいことがわかりました。いろいろな面で大きな違いを見せている2世代は、この点においては意外とマッチしています。

3.・「やむを得ず」「なんとなく」の購入は意外と多い?
購入決定の理由についての回答に、普通の日用品と明らかに違う結果がありました——「自己意思ではなく、会社/学部が導入されただけ、やむを得ず使っている」、そしてさらに掘り進めていくと、「同社のソフトコラボパッケージに入っているからなんとなく購入した」と回答した方が多く、合計の比例は17.23%になり、当質問の3位に登りました。
ソフトの選定には、意外と自分では左右できないケースが多く感じられます。自由度の低い選定または「漠然購入」は、ビジネスソフトの活用における盲点を反映しているかもしれません。

4. ・公式宣伝に乗らない、PRなど公式メディアの発信力がますます低くなる傾向
高い比例と想定している「メディア(新聞、ウェブサイト、SNS)推薦経由」は4位、わずか12.93%となりました。いままで「メディアや有名サイトに載っているから信頼できそう」の考え方はどんどん薄くなり、最下位の「ソフト会社からの勧誘電話、EDMなど」(6.41%)を合わせて見ると、公式宣伝やステルスマーケティングへの不信感が高まる中、ソフトメーカー自社公式メディアの発信力がますます低くなる傾向が示しています。

5. ・ソフトの「真の価値」が問われる 消費者目線から見た厳しい価格受容度
購入意思決定というと、価格要素を考査しなければなりません。
「PDFソフトにご希望機能を全部揃えることを前提に、納得できる最高の価格帯(永久ライセンス、税込み価格)をお答えください。」調査結果から見ると、コストパフォマンス最大化を求める消費者は大半を占めております。同時に、「品質がいいなら高くても買う」の比例は意外と少なくありません。市場競争が激しくなる中、ソフトの「真の価値」が問われることが考えられます。

■まとめ
日用品とは違い、今回の調査では、ソフトウェアの購入における消費動向は面白い一面を示しています。ITリテラシーの高く、考えの鋭い消費者に向き合い、ソフトメーカーはますますソフトの品質を上げ、販売チャンネルの考え直しの重要性がどんどん大きくなるのではないでしょうか。

※本リリースの調査結果をご利用頂く際は、「『2016年度ワンダーシェアーPDF関連ソフトの購入意思決定』アンケート」とご明記下さい。