【便利】Amazon出品・購入の両方で活用できる拡張機能「keepa」を簡単解説!

アグザルファ株式会社

こんにちは!
国内初のAmazon専門コンサルサービスを展開しているアグザルファです!

今回のテーマは、「便利な拡張機能 keepa」についてです。

7月に開催されたprime day(プライムデー)など、セール時に皆様お買い物はされますでしょうか?
prime dayは年に一度の開催ではありますが、Amazon出品者様にとっては売上拡大のチャンスであり、Amazonユーザー様にとってはお得にお買い物ができるチャンスのビッグイベントです。

お得な価格でお買い物ができた方の中には、「セール後に改めて商品ページを見たら、セール価格より安く販売していた!」といったケースに遭遇された方も一部いらっしゃるかもしれません⋯。
と言いますのも、セール時期になるとTwitterをはじめSNS上で拡散されますので、ご存知の方もいるかと思いますが、プライムデーなどのビッグセールのタイミングに合わせて、意図的に価格を引き上げるAmazon出品者も残念ながら存在しております。

購入を検討している、もしくは競合の商品ページを連日見ていれば、価格の変動に気づけますが、そこまでして価格をウォッチしている方はなかなかいらっしゃらないでしょう。
このようなシーンで活用できる便利な拡張機能が、今回解説するブラウザの拡張機能『keepa』です。
『keepa』を使用する事で、Amazonユーザーとしては購入を検討している商品価格の変動、Amazon出品者としては競合の商品価格の変動を過去も含めて簡単に確認することができます。

Amazon出品者様にとっては、『keepa』を活用することで売上が上がった、もしくは下がった際の要因分析で使用できるほか、相乗り企業の動向を確認することができるなど、施策の一助に役立てられる側面もあります。

今回の記事では、便利なブラウザの拡張機能『keepa』について、概要から料金体系、活用方法(出品者編・購入者編)を解説いたします。
気になる方はぜひ読み進めてみてください!

「拡張機能 keepa」についてより詳しく聞きたい場合は、
お気軽にAmazon専門コンサルのアグザルファまでご相談ください!
https://bit.ly/2omhn4b

Amazonで便利な拡張機能『keepa』とは

まず、『keepa』とはどういった拡張機能なのか、簡単に解説いたします。
『keepa』の公式HPでは下記のように記載があります。

Keepa とは何ですか?
Keepaは、世界第際かつ最も信頼できるオンラインストアであるAmazonのすべての商品の価格履歴を保存するサービスです。
ユーザはそれぞれ関心のある商品の価格の変化をトラッキングし、Keepaはあらかじめ設定した価格になった時に通知を行います。
このトラッキング機能の他にも、Keepaはあらゆる種類のAmazonの商品を探したり、簡潔で整理されたインターフェイスとして利用することができます。
また、毎日の値下げなどを検索する機能により、節約にも役に立ちます。ぜひ、メインメニューから商品を検索して試してみてください!

引用元:keepaサイトより(https://keepa.com/#!faq

簡単にまとめると、『Amazonで販売している商品価格が追える機能』です。
拡張機能に『keepa』を追加することで、商品ページ内に価格履歴が表示されます。
下図の赤波線下の表がkeepaの価格履歴です。

一度、拡張機能に『keepa』を追加することで、Amazonで販売されている全商品の価格履歴を追うことができます。

設定方法については『keepa』のサイト内で案内されておりますので、下記URLよりご確認ください。
keepaサイト:https://keepa.com/#!addon

『Keepa』の料金体系

『keepa』は以下2種類の料金体系が存在しています。

・無料版
・有料版

『keepa』の有料版は、1カ月:19ユーロ(2023年8月時点、日本円で約3000円)のサブスクリプション形式です。
無料版と有料版で利用できる主な機能としては以下の通りです。

当然ながら、有料版の方が機能数が多く充実しています。

Amazon購入者として利用するのであれば、無料版でまずは事足りるでしょう。
Amazon出品者として利用するのであれば、有料版をオススメいたしますが、初心者でしたら、まずは無料版で試して必要であれば有料版へ切り替える流れでも十分でしょう。

『keepa』の見方

商品ページによって確認できる項目は異なってまいりますが、基本的に下記の項目を確認する事である程度の情報は取得できます。

1. 「Buy Box」:カートボックス取得をしているセラー名と価格
2. 「Amazon」:Amazonが販売を行っている価格(期間)
3. 「新しい、第三者FBA」:FBAを利用している出品者の最低価格
4. 「新品 第三者 FBM」:自社出荷を利用している出品者の送料込みの最低価格
5. 「参考価格」:Amazonで過去の販売価格等から算出される価格
6. 「評価(有料版)」:商品レビューのレーティング(星の数)
7. 「レビュー数(有料版)」:商品レビューの数

続いて、上記の項目に着目して、購入者・出品者別での活用方法を解説していきます。

『keepa』の活用方法(Amazon購入者編)

まずは、Amazon購入者向けの『keepa』の活用方法をご紹介します。
前述した通り、『keepa』では価格履歴を確認する事ができますので、敢えて意図的にセール時に価格を上げて売上を伸ばそうとしている商品に気づくことができます。

あくまで例ではございますが、下記の表の「Buy Box(ピンク線)」価格履歴をご覧ください。
プライムデー開催期間「7/9~7/12」を終えた「7/13(赤丸)」にタイムセールを実施している形跡があり、その後も価格が大幅に下がったタイミングがありました。このことから、必ずしもプライムデーのタイミングで購入することがお得ではなかったと判断することができます。

このように、keepaを利用することで、購入予定の商品がセール前に異常な値上げをしていないか、買い時は今なのか、といった情報を得ることができますので、「損するお買い物」を極力防ぐことができるでしょう。
セール時にお買い物をされる際は是非ともご活用いただき「お得なお買い物」をしてくださいね。

『keepa』の活用方法(Amazon出品者編)

続きまして、Amazon出品者向けの活用方法を解説いたします。
Amazon出品者様としては、売上が上がった、もしくは下がった際の「要因分析」で活用することができます。
『keepa』の様々な機能の中から、特に売上に関わる下記3つの項目について解説していきます。

1. カートボックスを取得しているセラーと販売価格推移の活用
2. 商品レビューのレーティング推移の活用(有料版)
3. ランキング推移の活用(有料版)

1. カートボックスを取得しているセラーと販売価格推移の活用
相乗り出品にお困りの出品者様限定の活用方法になりますが、「カートがどの程度取得できているかの確認」ができます。

下記の表もあくまで例ではございますが、こちらは基本的に価格が変わっていないものの、小刻みに価格が変動しているパターンです。

自社セールなどで意図して小まめに価格を変更している可能性もございますが、Amazon出品者様の方で意図しない価格で履歴があった場合は「相乗り出品者にカートが取られている」という事になります。

カート取得率はビジネスレポートからでも確認可能ですが、『keepa』を活用することで上記のような表形式で確認できますので、どのくらいの期間でどの出品者にカートが取られていたのか、より明確に確認が可能になります。
「時間別にカートの獲得状況を確認したい」という方は『keepa』から確認を行うのがおすすめです。

ビジネスレポートでは「対象日のうち、何%のカートが取得できている」というデータが確認できますので、相乗り出品者にお困りの際はこちらも併用される事をおすすめします!

2. 商品レビューのレーティング推移の活用(有料版)
Amazonの場合、他のモールに比べて商品レビューのレーティング(星の数)が売上に大きくかかわってきます。
そのため、売上が急に上がった、下がったといった場合には商品レビューのレーティングが影響している場合があります。

ビジネスレポートで売上の変動があった日を確認したら、Keepaで商品レビューのレーティングの変動を確認してみましょう。

月の初旬に売上が急激に上がり、商品レビューのレーティングが上記のようになっていた場合、売上アップの要因は商品レビューのレーティングが「向上」したものが一つの要因だったと考えることができます。

逆に、売上が急激に下がり、同じ時期に商品レビューのレーティングが下がっていた場合は、売上ダウンの要因は商品レーディングの「悪化」によるものと考えることができるため、商品レビューの改善もしくは商品自体の問題がないかなど、次なる打ち手の検討へ繋げることがができます。

売上に大きく変動が見られた場合には、まずは商品レビューの動きを確認してみましょう。

3.ランキング推移の活用(有料版)
上記のように商品レビューのレーティングの確認を行っても要因が不明な場合は、「売れ筋ランキング推移」を確認してみましょう。
ランキングはAmazonの市場の中で自社商品の売上比率が上がれば、売れ筋ランキングが上がり、逆に売上比率が下がればランキングが下がっていきます。

すなわち、自社の売上が下がったとしても、売れ筋ランキングが変わっていない、もしくは上がっているといった場合には、Amazon全体としてニーズが低下している可能性が考えられます。

Amazonの売れ筋ランキングは1時間ごとに更新されますので、細かく変動しているケースがあります。
ランキング推移を考える場合には1日や2日といった短期間ではなく、中期的にとらえなければ傾向が見えない場合が多くありますので、1週間単位で動向を見るなどして期間を設けて全体の推移を確認してみてください。

今回は割愛いたしますが、『keepa』の有料版ではその他にも「参考価格」「他の出品者の出品状況」などの機能が使用可能ですので、EC運営の中で特にAmazonでの販売を注力している出品者様は、「有料版」を利用された方が便利かもしれません。

まとめ

今回はAmazonで活用できる拡張機能『keepa』について解説させていただきました。

簡潔にまとめますと下記の通りとなります。

・『keepa』には無料版と有料版があり、使用できる機能が異なる
・購入者が『keepa』を利用することで、購入するタイミングを検討することができる。
・出品者が『keepa』を利用することで、売上変化の要因を検討することができる。

Amazon出品者様、購入者様のどちらに立った場合でも活用できる拡張機能となっており、追加して損はないかと思いますので、実際にご活用いただければと思います。
有料版は利用できる機能がかなり増えますので、出品者様には有料版をオススメさせていただきますが、お買い物のみでAmazonを利用される方は無料版で十分かと思います。

購入者としてもお得に利用しつつ、出品者として多くのデータを取得して売上拡大を目指していきましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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著者

アグザルファ株式会社

【Amazon専門コンサルのパイオニア企業】
2011年より業界初のAmazonコンサルティングを開始。
パイオニア企業として長年にわたり多くのクライアントの売上を拡大してきた確かな実績や知見を蓄積。

商品やカテゴリ問わず、Amazonデータの解析や競合調査をもとに、1社1社に合わせた最適な施策を実施し、競合との差別化で売上拡大の実現に繋げます。

個人から大手企業まで多くのクライアントのサポート実績があり、月商10倍や無名ブランドを有名ブランドに育てるなど、着実に成功事例を創出。

【Amazon内の受賞実績多数】
年間の優秀な出品者や商品に贈られる「Amazonマケプレアワード」や「Amazonランキング大賞」を当社クライアントが多数受賞。

【メディア掲載多数】
「日経MJ」や「日本ネット経済新聞」、Amazon関連書籍をはじめ、多くのメディアで当社のコンサルティング実績が掲載。AbemaTVの番組「AbemaPrime」にAmazonの動向について代表比良がゲスト出演しました。

https://www.axalpha.com/amazonconsul/