楽天市場サービス向上委員会の第6回が開催。「SKU」や「配送品質向上制度」が議題に

ECのミカタ編集部

楽天グループ株式会社(以下、楽天)は「楽天市場」の運営について、出店店舗と意見交換を行う「第六回 楽天市場サービス向上委員会」を2023年7月24日に開催した。

顧客コミュニケーション文科会が新設

2023年7月24日、楽天が「第六回楽天市場サービス向上委員会」を開催した。第六回では第二期文科会活動でディスカッションしている内容の報告が行われ、「顧客コミュニケーション文科会」が新設されることとなったという。「顧客コミュニケーション分科会」の設置は、出店店舗とユーザーのよりよいコミュニケーションについての議論を通じて、「楽天市場」および各出店店舗のファンを増やし、売上向上につなげていくことを目的としているという。

具体的には、「レビュー・不正レビュー」、「不正ユーザー対策」、「R-Messe」の3つのテーマについて、各テーマの質を上げていくための改善に向けた取り組みについて議論を進めるようだ。

各文科会の報告内容

なお、各分科会でディスカッションされている内容は以下の通り。新設された「顧客コミュニケーション分科会」については、すでに記載しているため割愛する。

■地域・コミュニティ分科会
・各地域における楽天市場店舗勉強会
・地域の将来を支える次世代への教育活動(自治体、学校、出店店舗、楽天が協業)

■システム分科会
・SKUプロジェクトの促進、店舗対応のための情報発信
・SKU活用講座で成功事例の共有や改善要望の吸い上げを実施予定

■物流分科会
・2024年6月をめどに導入する「配送品質向上制度」の導入に向けた詳細の説明やヒアリング

EC、物流事業者が注目したい「SKU」「配送品質向上制度」

楽天市場サービス向上委員会は、出店店舗と楽天経営陣の意見交換の場として2021年3月より運営されている。EC事業者にとって気になるのが、在庫管理上において最小の品数を数えるための単位である「SKU」についてだろう。

「SKUプロジェクト」は、今まで商品ページ単位で商品データを保有していたものをSKU単位でのデータ保有へと移行する動きだ。EC事業者は、SKUが多い場合1つの商品に対して30項目ある商品属性を手作業で入力するか、ツールを利用して登録する必要がある(※1)。

また2024年6月をめどに導入される、ユーザーニーズを鑑みた認定基準を満たす商品に対し、認定ラベルを付与する制度「配送品質向上制度」も気になるところだ。ラベルを取得することによって、ユーザー側が商品受取の選択肢が多い商品をより見つけやすくなり、商品受取のタイミングを選べるメリットがある(※2)。

ラベル獲得にはいくつか条件があるものの、常に「翌日~翌々日お届け」指定可能にする必要があるなど物流業者にとっても関わってくる制度だ。今後の委員会で語られる情報を注視していく必要があるだろう。

※1 関連記事:「SKUプロジェクト」は怖くない? 楽天市場で自動タグ付けを実現する「AIタッガー」の魅力
※2 出典元:【配送品質向上制度】「配送認定ラベル」獲得に必要な受注・出荷処理とは?


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