EC業界News1週間まとめ〜今月からAmazonのFAB手数料増/三越伊勢丹とOisixの合弁会社で変わるEC?

石郷“145”マナブ

9/25〜10/1までのEC業界News、ギュギュッとまとめました

こんにちは。
メディア編集部の石郷です。

今週、読まれたのは下記の記事になります。
失われた日本の“商店街”の力を見た〜熱狂!楽天うまいもの大会
https://www.ecnomikata.com/ecnews/11179/
花業界の救世主。学生へ何を語る?~全員が儲かる世界
https://www.ecnomikata.com/ecnews/11263/
AmazonのFBAが値上げ。新旧料金の差を比較してみた
https://www.ecnomikata.com/ecnews/11194/
楽天スーパーポイントのCM第3弾公開、パンダが踊る!
https://www.ecnomikata.com/ecnews/11240/
商品検索はInstagram「#」で!そのまま購入が4割超【サイバー・バズ調べ】
https://www.ecnomikata.com/ecnews/11212/
【最終回】EC店舗を襲う不正の今~あなたのサイトを守る5つのポイント~
https://www.ecnomikata.com/column/11131/

オイシックスの成長の理由はサブスクリプションの徹底

オイシックスの成長の理由はサブスクリプションの徹底

 今週で面白かったのは、オイシックスと三越伊勢丹が合弁会社を設立するという話ですね。三越千葉店が来年3月に閉店するなど、三越伊勢丹に限らず、百貨店においてはあまり追い風と言える材料がない。頼みの綱であった、いわゆる爆買も落ち着きを見せていることから、何か新規事業の強化と行きたいところではあるだろう。一方で、オイシックスは業績を伸ばしており、そこでのノウハウを有効活用していきたいという思惑があってもおかしくない。先日、オイシックスに話を伺う機会があったが、彼らは日本一のサブスクリプション食品ECを謳っており、彼らの強みは、そのリピート率の高さにあるという。

 ネットスーパーの多くはその利益率で苦戦をしており、その中で数少ない勝ち組となっているオイシックス。たいていのECでは1〜2商品買えばいいやというところをできるだけ多く購入しやすくさせるとともに、いかに定期的に商品を買っていただく為の土壌を作るか、徹底しているという。食品というのは、一度や二度、購入したところで、利益率は高くならないので、リピート率を買いやすいUIなどにこだわることで、その環境は生まれるとしています。

オイシックスの長年の蓄積が、三越伊勢丹の食品でも生きる

 ECの重要性を意識して、三越伊勢丹も、エムアイDeliで食料品の宅配を展開していますが、ここにもこのオイシックスのノウハウに、ある一定の重きを感じていて、すでにソリューション面において、オイシックスと連携している部分もありました。食品の成長で、オイシックスのノウハウは見逃すことができないものと考えたに違いなく、それはある意味、オイシックスの食品ECから積み重ねてきたことについてのある一定の評価に値するものであることを示しているように思います。ECはもう大手百貨店が着目するところまできているのです。

 経済産業省のデータでは、EC化率は、まだ2%程度であり、極めて少ない。それだけ、ECにおいて難しいということでもあり、食品に関しての ECにおいては、この動きが少なからず影響のあることだと思われます。両者の取り組みが成功事例として、浸透すれば、百貨店の逆風に少しの明るい材料となるだけでなく、食品ECが変化していくことになり、それが、EC全体での役割が増えるかもしれない、という意味で、期待はしたいところです。

AmazonがFBAで料金改定

AmazonがFBAで料金改定

 さて、今月にも改定されるAmazonのFBA料金改定の話題は読者の間でも関心が高いようですね。小型・標準サイズは2円値上げ、大型サイズ(140cm未満)は5円値上げ、大型サイズ(140cm~170cm)は6円値上げになります。改定後の金額は上記の通りです。一つ一つの金額は少ないですが、出荷数が多くなれば、それなりの金額になります。

 自社で出荷することを考えれば、安いことには変わりありません。ただ、昨年もFBAに関する料金改定があったことを考えると、何年かさかのぼって、自分のショップでは一つ一つの改定がどれだけの影響をもたらしたのかをきちんと把握しておくことは、何年か先の自分たちの設計を考える上で、重要なのではないかなと思う次第です。Amazonが自分たちの経営を考え時代に合わせて変化しているように、自分たちもまた時代に合わせて変化し続けていく中に、しっかりとした未来が描けます。

今日はこの辺で。
笑顔あふれる1週間でありますように。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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