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WEB全般

「Web3」の可能性とブロックチェーン技術についての未解決課題を冷静に検証

情報伝達が一方通行的だったインターネット黎明期のWebの形態「Web1.0」、SNSなどによりインタラクティブ(双方向的)な情報発信が可能になった「Web2.0」を経て、現在は「Web3」に入ろうとしています。

この「Web3」は、ブロックチェーン技術を活用して、巨大なデータベースやプラットフォームを持つGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)のような大手テック企業による中央集権的なシステムから離れ、ユーザー自身がデータを分散管理して、運用していく形態になると言われている。

この「Web3」に欠かせない技術であるブロックチェーンの課題を論じた『ブロックチェーン技術の未解決問題』(2018年)の代表著者・松尾真一郎氏が、再び研究者を集め、前著から6年を経た今あらためて「Web3」の可能性と限界について論じている本書。

黎明期にあったブロックチェーン技術の基礎を解説した上で、実力不足の状態でブロックチェーン技術応用の大風呂敷を広げることに警鐘を鳴らした前著同様、基本的には、現時点におけるブロックチェーン技術についての未解決の課題を一つひとつ冷静に検証する内容となっている。

スマートコントラクト、DAO(Decentralized Autonomous Organization/分散型自律組織)、DeFi(Decentralized Finance/分散型金融)、NFT(Non-Fungible Token/非代替性トークン)といったブロックチェーン技術を応用したサービスについて、改めて技術的に解決できること・できないことを整理してあるので、「Web3」の現在地を確認したい方にはピッタリの一冊だ。

書名 Web3の未解決問題

金額 2860円(税込)

著者 松尾真一郎、崎村夏彦、楠正憲、阿部涼介、小泉遼平、掛林美智、北條真史、鳩貝淳一郎、清水一平、栗田青陽

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