Amazon、伊坂幸太郎の本も定額で！「Kindle Unlimited」は本日開始

2016/08/03

ECのミカタ編集部

Amazonが、定額読み放題サービス「Kindle Unlimited」開始！

　Amazon.co.jp （以下、Amazon）は、本日2016年8月3日（水）にKindle Unlimitedサービスを開始したことを発表した。本サービスは、定額読み放題サービスであり、和書12万冊以上、洋書120万冊以上のKindle電子書籍が読み放題になる。なお、料金は月額980円（税込）であり、初回の30日間は無料で利用することができる。電子で頻繁に本を購入する人にとってはお得なサービスなのではないだろうか。

　Kindle Unlimitedは本日より利用可能である。iOS/Androidスマートフォン・タブレットやPC・Mac用のKindle無料アプリ、そしてKindle電子書籍リーダーやFireタブレットで読むことができる。対象作品にはKindle Unlimitedロゴが付加されているため、分かりやすく、会員は「読み放題で読む」をクリックするだけの手軽なサービスだ。

　池井戸潤、葉室麟、石田衣良、堀江貴文、北条司、手塚治虫などの人気作家による数多くのベストセラーやコミックや、週刊エコノミストやwithなど240タイトル以上の雑誌等、種類の幅が広いため、様々な場面にて活用することができるだろう。

Amazonが本との新しい出会いを提供。

　Kindleバイス・プレジデントのデイビット・ナガー氏（David Naggar）はこのようにコメントしている。「日本でもKindle Unlimitedサービスを開始し、本が大好きな皆さまに、数百社の出版社と数万人の作家の書籍、コミック、雑誌など、和書12万冊以上の電子書籍セレクションをお届けできることを本当にうれしく思います。もう何を読むか迷う必要はありません。Kindle Unlimitedは新しい本と出会うための、非常にシンプルでお得な方法です。」と。

　デイビット・ナガー氏が述べているように、Kindle Unlimitedは新しい本との出会いを提供してくれる。なぜなら、対象ページを見ているだけで自分が知らなかったタイトルが流れてくるのだから。定額サービスのため、新たに料金を支払う必要はない。その新しい本に興味を持てば、「読み放題で読む」をクリックするだけで文章が始まる。

Kindle Unlimitedの特徴とは？

　Kindle Unlimitedの特長を、以下で説明する。

書籍
　「陽気なギャングが地球を回す」（伊坂幸太郎）、「『原因』と『結果』の法則」（ジェームズ・アレン）、「お金持ちの教科書」（加谷珪一）などのベストセラーを含む80,000冊以上の作品

コミック
　「orange」（高野苺）、「信長のシェフ」（西村ミツル・梶川卓郎）、「きまぐれオレンジ☆ロード」（まつもと泉）、「関根くんの恋」（河内遙）、「ブラック・ジャック」（手塚治虫）など、新旧の人気作品を含む30,000冊以上の漫画

雑誌
　週刊ニューズウィーク日本版、クロワッサン、OPTION（オプション）などの人気週刊誌・月刊誌を含む240誌以上の最新号とバックナンバー。ファッション、車、スポーツ、家電情報誌などのさまざまなジャンルの人気雑誌

洋書
　「Harry Potter（ハリー・ポッター）」シリーズ（J. K. Rowling）、「The Hunger Games（ハンガー・ゲーム）」シリーズ（Suzanne Collins）、「What If?（ホワット・イフ？）」（Randall Munroe）など、120万冊以上の洋書

短編
　「犬に聞いてみろ」（池井戸潤）、「天上の飲み物」（三浦しをん）、「ナベちゃんのヨメ」（辻村深月）など、Kindleストアだけで読めるKindle Singlesを含む100ページ以下の幅広い作品群

Kindleアーカイブ
　葛飾北斎の「富嶽百景」、広重の「名所江戸百景」など、国立国会図書館所蔵の作品10,000点以上

Kindleで人気の各種機能
　Whispersync、Popular Highlights、X-Ray、カスタマーレビューなど、お客様の間で人気のあるKindleの機能

どこででも読める
　iPhone、iPad、Androidタブレットとスマートフォン、PC、Mac版の無料Kindleアプリに加え、Kindle電子書籍リーダー・Fireタブレット全機種を利用して、自分のライブラリをいつも持ち歩くことができ、読んだところからいつでも読書を再開可能

Amazon、書籍業界に追い風を。

　また、AmazonのKindle Unlimitedは、読者に新しい機会を与えるだけでなく、著者に対しても大きなチャンスを与えている。それは、Amazonが運営する電子書籍ストアを通じて、電子書籍を配信・出版できるKindleダイレクト・パブリッシング（KDP）を利用する世界中の著者に、新たな収入の機会を提供するからだ。日本でも、KDP セレクトに自作を登録することにより、誰でも本日よりKindle Unlimitedに参加することができる。

　AmazonのKindle Unlimitedサービスは、書籍業界に大きな影響をもたらすだろう。かつては電子書籍という概念はなく、人々は各々紙の書籍を購入し、1ページずつ手動で捲りながら読んでいた。しかし電子書籍が登場してからは、紙の書籍から電子書籍へ移り変わりつつある。Amazonは、ECを始め、プライム会員などといった、人々の生活に密着するようなサービスを提供している。世界において、Amazonという存在は見逃せないものとなっているだろう。そんなAmazonが提供する本サービスは、電子書籍を更に普及させる追い風となるのではないか。

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