売上に直結?意外と重要なサイトパフォーマンス!(サムライズ調べ)

ECのミカタ編集部

 株式会社サムライズは、通販・生命保険・損害保険・証券各社のWebサイトを対象とした、各社トップページにおけるサイトパフォーマンス測定結果(2016年7月分)をランキングとして8月19日に発表した。今回は特に、通販サイトにおけるサイトパフォーマンスの重要性について考えていく。

ランキングが示すこと&サイトパフォーマンスの重要性

ランキングが示すこと&サイトパフォーマンスの重要性▲通販PCサイト レスポンスタイム TOP5

 今回、通販PCサイトのレスポンスタイムランキングで、1位に輝いたのは、株式会社フェリシモが運営する、ファッションから雑貨まで扱う「FELISSIMO フェリシモ(以下、フェリシモ)」というサイトであった。フェリシモは、前月の計測(2016年6月)より0.3秒とパフォーマンスが改善されたため、首位に返り咲いたという。また、通販業界は4位以下もパフォーマンスが改善され、全体のパフォーマンスが5.5秒へと改善されたようだ。

 そもそも、サイトパフォーマンスとは何か、また、そのことを自社サイト運営者、もしくは出店をしている事業者は意識したことがあるだろうか。まず、サイトパフォーマンスとは何かというと、大まかには、Webページにアクセスしてから、ページが完全に表示されるまでの時間、つまり表示速度と捉えることができる。

 では、Webページの表示速度によってどのような影響がもたらされるのだろうか。Aberdeen Groupの調査によると、ECサイトにおいてWebページの表示速度が遅いことは、コンバージョン率(サイトへのアクセス数のうち、何割が商品購入などを行うかという割合を表す指標)の低下につながるという。では、どれだけコンバージョン率が低下するかということだが、なんと、表示速度が1秒遅くなるごとにコンバージョン率が7%も低下するという。また、コンバージョン率の他にも表示が1秒遅くなるだけで、ページビュー率は11%低下、顧客満足度に至っては16%も低下してしまうようである。

 ここまでの、Webページの表示速度による影響の紹介により、サイトパフォーマンスが売上に関係する大切な要素であることを理解していただけただろうか。

 また、今回ランキングで首位に返り咲いたフェリシモのように、サイトパフォーマンスを意識し、常に改善を図ろうとしている企業もあるのだ。さらに、通販業界全体でもパフォーマンスが改善されている傾向があるということで、サイトパフォーマンスの重要性を意識する企業も増えていると考えることができるだろう。サイトパフォーマンスを改善するかどうか、それだけのことで競合と大きく差がつくこともあるだろう。

 様々なプラグインや画像をサイトに取り入れることは大事だが、その一方でサイトパフォーマンスも意識しなければならない。利便性を上げるサービスの導入とサイトパフォーマンスのバランスを上手くとり、ユーザーが快適に利用出来るサイトを構築することができれば、さらなる売上拡大が期待出来る。事業者としては、つい商品やサービスばかりに目がいってしまうかもしれないが、ぜひ時々でもいいので自社のWebサイトのデザインやサイトパフォーマンスを見直してみてほしい。


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