インスタが購入機能実装か、Facebookが公表。

ECのミカタ編集部

Instagram

 Facebook傘下の画像共有SNS「Instagram」が、簡単に商品を購入できる機能のテストを開始すると発表した。この機能は、Instagramのフィードから簡単にECサイトへと遷移し商品を購入できるということで、ECサイトの売上向上に大きく貢献しそうだ。

インスタの購入機能の詳細

インスタの購入機能の詳細

 実際にはどのような仕様になっているのかというと、まず企業がInstagramに投稿した写真の左下に「Tap to view(タップして表示)」というボタンが表示される。ユーザーがそのボタンをタップすると、最大5つまでの商品と値段が明確になったタグが表示され、そのタグをタップすることで商品の詳細画面が開く。

 そして、ユーザーが「detailed view(詳細表示)」から「Shop Now(今すぐ購入)」というボタンをタップすると、Instagramのページから企業のECサイトへと遷移するので、ユーザーは遷移した先のECサイトで商品を購入することができる。

 Instagramは購入機能のテスト運用について、まずはケイト・スペード、コーチ、J.クルーなどを含む20の米国を拠点とした小売ブランドと共に開始するとのこと。

 ユーザーからすれば、わざわざ複数のECサイトを自ら検索して好みの商品を探すよりも、日ごろから利用しているInstagramを通じて好みの商品を見つけられるほうが手軽である。

 ECサイトにとっても、ユーザーが自社の商品を知るための入り口が新たに広がることはプラスになるだろう。また、他のSNSではなくInstagramを利用して商品を露出させることのメリットはそれだけではない。

ECサイトがインスタを利用するメリットとは

ECサイトがインスタを利用するメリットとはQ.「Instagram上に表示される広告について、どう感じていますか」
※株式会社ADDIX「BWRITE」より引用(http://bwrite.biz/archives/13600

 先日、株式会社ADDIXが運営する「BWRITE」が女性を対象に実施した「Instagram広告についての意識調査2016」の結果が公表された。興味深いことに、Instagram上に表示されている広告について、どの年代においても「タイムラインになじんでいれば気にならない」という回答が多数となったのだ。

 他のSNSに関してもタイムライン上に広告が掲載される場合が多いが、その広告に興味のない消費者にとっては煩わしい。しかしInstagramの広告は、上図の調査結果のとおり、他のSNSに比べてあまり消費者のストレスとなっていない可能性が高い。つまり、Instagramのユーザーが増加し続けている今、ECサイトの売上を伸ばすためには、広告が嫌がられないInstagramでの訴求が効果的と考えられる。

 こうしたInstagramの利点を上手く活かし、それまで出会えてなかった顧客にアプローチをしかけることでECサイトの売上向上を大いに期待できる。今回のテスト運用を終え、実際にサービス開始となれば、Instagramが新たなECプラットフォームとして普及していく可能性は充分あるのではないだろうか。


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