ソーシャルログイン、Yahoo!JAPANが48.6%と1位に【フィードフォース調べ】

ECのミカタ編集部

 株式会社フィードフォース(以下、フィードフォース)は、ソーシャルログインASPサービス「ソーシャルPLUS」にて、日本国内における「ソーシャルログイン(Facebook・Twitter・Yahoo!JAPAN・Google・LINEのアカウント)」利用状況調査を実施した。

他のサイトでも簡単にログインできる機能

 「ソーシャルログイン」とは、FacebookやYahoo!JAPANなどの外部サービスのアカウント情報を活用して、サイトやアプリに会員登録やログインできる機能である。ユーザーにとっては情報入力の手間やIDやパスワードを管理する手間が省け、サイトやアプリの運営側にとっては会員登録率の向上や離脱防止などが見込める機能として利用が広がっている。

 「ソーシャルPLUS」は、そういったソーシャルログイン機能をウェブサイトやアプリに簡単かつ安価に導入できるASPサービスだ。その導入効果は以下の通り。

【「ソーシャルPLUS」の導入効果】
・会員登録数が平均24%増加
・フォーム離脱率78%改善
・コンバージョン率46%増加

モバイル経由からのソーシャルログイン率が高まる

 「ソーシャルPLUS」を利用した調査結果によると、Yahoo!JAPANのアカウントを利用する割合が48.6%であり、2015年に実施した前回調査と同様にシェアNo.1となった。次いでFacebookが18.6%、Googleが18.3%、LINEが11.2%、Twitterが3.3%と続いた。

 ソーシャルログインを利用するデバイスの割合では、70.4%がモバイル、29.6%がPCとなった。モバイルからソーシャルログインを利用する割合は、2015年調査時の62.6%と比較し、7.8ポイント増加した。

 ソーシャルログインに利用するアカウントの割合をデバイス別にすると、PCではYahoo!JAPANのアカウントを利用する割合が64.8%と半分以上を占めていた。しかし、モバイルにおいてはYahoo!JAPANが41.8%となり、その他のFacebook、Google、LINE、Twitterを利用する割合が高まっていることが判明した。

 今回の調査結果について考えると、まずYahoo!JAPANでは幅広いサービスを提供しており、何らかのサービスでアカウントを作ったユーザーが多いため、高い利用割合となっているのではないだろうか。

 ただ、デバイス別に見ると、Yahoo!JAPANのアカウントはよりPCユーザー向きのものと考えられる。モバイルではSNSなので常時利用しているアカウントがあるため、そちらを利用した方がユーザーにとってはより便利だと感じられるのではないだろうか。また、それらのアカウントの方がよりSNS向きのログイン仕様になっていることも考えられる。

 ソーシャルログインの最大の特徴は、やはりログインや会員登録などの情報入力のハードルが下がることだ。「ソーシャルPLUS」のデータからも分かるが、ソーシャルログインを利用することによる会員登録率の向上、離脱率の低下、コンバージョン率の向上は、他にも様々なサービスやデータが出始めている。

 ECサイトは、自社のエントリーフォームを改善することももちろん大切だが、こういった新たな方法が登場しつつあることも視野に入れ、ユーザーにとって最もストレスなく買い物ができる環境を考えていく必要があるだろう。


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