クレジットカード利用場所「ネットショップ」が6割超【イプソス調べ】

ECのミカタ編集部

グローバル市場調査のイプソス株式会社は、日本のクレジットカードの利用実態を明らかにすべく、18万5千万人にオンラインアンケートを実施した。本調査を基に、日本人のクレジットカード利用の実態を明らかにしていく。

年代が高いほどクレジットカードの利用枚数が増加

 調査結果によると、81%が過去6カ月以内にクレジットカードを1枚以上利用していた。利用したクレジットカードは延べ300,538枚となり、1人平均で1.99枚(人口構成によるウェイト修正後)を利用していることとなる。また、クレジットカードを「1枚のみ」利用している人は42%であった。

 年代別では、18歳から29歳の若年層のうち、クレジットカードを「1枚以上」利用した人は64%。一方、60代の4利用率は88%であり、年代が高いほど利用枚数が増えるという結果となった。

 30万枚のクレジットカードの国際ブランド別シェアは、「VISA」が50%超となり、次いで「JCB」「マスターカード」が続いた。クレジットカードのグレードごとの国際ブランドシェアは、プラチナカードでは「アメリカン・エキスプレス」や「ダイナースクラブ」、「銀聯」のシェアが高くなり、その分「VISA」「JCB」「マスターカード」のシェアが低くなっている。

67.4%がネットショップで「クレジットカード決済」

 クレジットカード利用者を年収別にすると、高年収ほど利用クレジットカード枚数が多い結果となった。特に、5枚以上のクレジットカードを使い分けるヘビーユーザの比率は年収が高まるほど、高くなる傾向がある。さらに、年収が高いほど、「ゴールドカード」、「プラチナカード」の利用率が高まり、年収が2,000万円を超える層では40%以上が「ゴールドカード」「プラチナカード」を利用している。

 クレジットカードの利用場所に関して、「ネットショッピング・通販」が最も高く、クレジットカード保有者のうち67.4%がクレジットカードでの決済を行っていた。次いで「スーパーマーケット」(47.7%)、「公共料金の支払い」(37.1%)と続いた。なお、近頃、クレジットカードでの納付が広まりつつある税金は7.4%という結果であった。

 ここまで来ると、クレジットカード情報をどこかしらのECサイトに登録している場合が多い、という事になる。Amazonログイン&ペイメントがそうであるように、今度は、どこのサイトで登録したクレジットカード情報を、お客様は使うか、という事になるように思う。

 また、こうしたデータに基けば、ヤフーとYahoo! JAPANカード、楽天と楽天カード、という具合に、大手のショッピングモールがクレジットカードとの連携に躍起になっているのもうなづける。ECの成長とクレジットカードの親和性は今まで以上に高くなって行くくことだろう。


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