翻訳も配送もワンストップで。WOVN.ioにtensoコムの機能が追加

ECのミカタ編集部

 WEBサイト多言語化開発ツール「WOVN.io(ウォーブンドットアイオー)」を運営する株式会社ミニマル・テクノロジーズ(以下、ミニマル・テクノロジーズ)は、国内ECサイトの海外発送をサポートする「転送コム」を運営するtenso株式会社(以下、tenso)と業務提携を行った。これにより、ECサイトの翻訳から海外発送までのサポートを実現していく。

最大27ヶ国語に多言語化「WOVN.io」とは

 経済産業省によると、中国向け越境ECの市場規模は2019年には2015年の3倍にあたる約2兆3300億円に拡大し、日本の海外向けネット通販は今後も伸びると見込まれている。しかし、EC事業者が独自で越境ECを行っていくにはコストや時間がかかるだけでなく、言語の壁も立ちはだかるためにハードルが高いとされてきた。

 そこで両社は、EC事業者が翻訳から発送まで煩雑な海外対応オペレーションを短期間・低コスト、そしてワンストップで実現するべく、今回の連携に至った。

 WOVN.ioは、最短5分でWEBサイトを最大27ヶ国語に多言語化対応することができる開発ツールだ。ログインページ、レコメンド、検索結果ページなどの動的ページを含め、サイト上全てのページを多言語化することが可能でありながら、多言語化にかかる制作コストが従来の料金に比べ大幅に低く抑えられる。越境ECの盛り上がりとともにWOVN.ioは2年で7,000以上もの事業者から選ばれており、その注目度の高さが伺える。

 今回の業務提携により、EC事業者はWOVN.io の同管理画面にて「海外転送サービス」をONにするだけで、海外ユーザーへの商品発送・多言語カスタマーサポートを無料で対応させることができる。

 海外ユーザーは、①ECサイトから商品を選択②転送コムに会員登録後、配送先に取得した日本国内(転送コム倉庫)の住所を使用③海外の指定先(自宅、コンビニ等)で商品を受け取るといった3ステップで商品を受け取ることが可能だ。

 ミニマル・テクノロジーズとしては、今後、海外発送機能の追加を皮切りに、多言語カスタマーサポート、自動返信メールの多言語化機能など随時リリースしていくとのことだ。

 決済や物流などそれぞれが越境ECに対応しようと発展してきた今、今度はそれぞれのサービスが連携してEC事業者がより越境ECに取り組みやすい環境を整えることが必要となってきた。「海外消費者が気軽に日本のECサイトで買い物を楽しめるようECサイトを多言語化し、転送コムのサービスを活かしてスムーズな購入体験を世界共通で提供できる。」このような仕組みは、2020年に東京オリンピックがあることを考えても、今から準備しておきたいものだ。両社を活用することで、俯瞰的な目線で越境ECを考えられ、またビジネスとしてより戦略面を練る事ができるようになるだろう。

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