Yahoo! JAPANカードが「Apple Pay」に対応

ECのミカタ編集部

「Yahoo! JAPANカード」と「Apple Pay」の特徴

 ヤフー株式会社(以下「Yahoo! JAPAN」)は、子会社のワイジェイカード株式会社の両社で「Yahoo! JAPANカード」を共同展開しているが、同カードは、本日からApple Payに対応すると発表した。

 Yahoo! JAPANカードは、年会費無料の、クレジット利用分100円につき1%のTポイントがたまるクレジットカードである。クレジットはどこで使っても上記の割合でTポイントがたまる。「Yahoo!ショッピング」と「LOHACO」ではポイントが3倍付与され、Yahoo! JAPANのネットショップ利用者へは特典が多い。Tカードとしても利用でき、全国の提携店で提示すればTポイントカードと同様にポイントが付く。

 Apple Payを語る上で欠かせないのが、iDとQUICPayの登録のシンプルさである。おサイフケータイでそれらを設定する場合には、クレッジトカード会社にQUICPayカード発行の依頼や、登録などにより利用開始まで数週間かかる場合もある。これに対し、Apple PayのiDとQUICPayの登録は非常にシンプルだ。

 Apple Payに対応したクレジットカードを用意し、Walletアプリからカメラでスキャンすればクレジットカードの情報が読み取られるため、残りの読み取られなかった情報を入力し、その後各カード会社から送られてくる確認番号を入れれば登録が完了する。

「Apple Pay」対応のメリット

 実店舗での支払いには、iPhone 7とApple Watch Series 2 が対応しており、それらは、全国のQUICPay に対応した店舗で使うことができる。iPhone 7ならTouch IDに指を載せたままリーダーに近づけるだけで支払いが済み、Apple Watch Series 2の場合にはサイドボタンを2回クリックしてからリーダーに近づけるだけで支払いが完了する。

 また、Yahoo! JAPANカードのMastercard、JCBブランド利用者は、アプリケーション・オンラインショッピングの支払いにもApple Payを使うことができ、今までのように買い物の度に配送先や連絡先、クレジットカード番号などを入力する必要もなくなる。もちろん、支払の方法は前述の簡単な動作だけで済むので、外出先でも簡単に買い物を済ませることができる。

 Apple PayでYahoo! JAPANカードを利用しても、利用分の1%のTポイントがたまるため、SuicaへのチャージといったApple Pay でのSuicaの支払いもYahoo! JAPANカードを利用すればポイントが付与される。スマートフォンや携帯電話を常に持ち歩いている現代人にとって「支払いが早く済む」「ポイントがたまる」「小銭を持ち歩かなくてよい」といったメリットは非常に大きいのではないだろうか。

 購入までのプロセスの「スピード」「シンプルさ」は、実店舗はもちろんのこと、EC店舗でもる強く求められることではないだろうか。電子マネーでの支払いの普及や、ネットショッピング時の入力情報の短縮が当たり前となりつつある現代では、余分に時間を要すると、その不便さから離れていくユーザーも少なくない。今後、EC店舗でも「スピード」と「シンプルさ」が大きな鍵となるだろう。


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