楽天とマクドナルドが提携〜ポイント使い道拡大で楽天経済圏の強化

 日本マクドナルド株式会社(代表取締役社長 兼 CEO;サラ・エル。カサノバ)と楽天株式会社(代表取締役会長 兼 社長;三木谷浩史)は、「楽天ポイントカード」において提携し、6月1日から、マクドナルドの約2900店舗で、サービスの利用が始まる。

 今回の提携によって、「楽天ポイントカード」を保有するお客様は、全国のマクドナルド店舗での支払いの際、「楽天ポイントカード」の機能が搭載されたカードや「楽天ポイントカードアプリ」を提示することで、100円(税込)ごとに、楽天グループの各種サービスで利用可能な「楽天スーパーポイント」を1ポイント貯めることができる。貯まったポイントは、全国のマクドナルド店舗などでの支払い時に利用可能だ。

 なお、6月1日から30日までの期間中の平日に、マクドナルドの全店舗で「楽天ポイントカード」を利用すると、「楽天スーパーポイント」が通常の5倍、つまり購入一回につき、100円ごとに合計5ポイント貯まるキャンペーンを実施する。さらに、6月1日から両社のオリジナルデザイン「マクドナルド楽天ポイントカード」を全国のマクドナルド店頭で、無料で配布する。

 マクドナルドの話を聞くところで思ったのは、楽天ポイントが特に失効される時に、そのまま失効させることなく、マクドナルドに駆け込んで活用できるというのは、消費者にとっても有益だということだ。使い道が必ずあるというのは、楽天市場で購入してポイントが貯まる時に購入への後押しをしてくれる要因となる。

 勿論、マクドナルドはネット通販をやっていないから、ネット通販のヘビーユーザーの受け皿になることは、そのまま彼らにとっては新規獲得に有効な手段ともなりうるのだ。

使い道の拡大が楽天での買い物を後押しする

 楽天という会社は確実に、社会のインフラとなることをイメージしているように思う。先日の決算の際に、マーケットプレイスの楽天市場他、直販のケンコーコムと爽快ドラッグ、CtoCのラクマとフリルと整理されて来ているのがわかってきており、今後、ここでのシナジーを目指すと思われる。

 外側でも、こういう楽天ポイントを使える箇所を身近なロケーションに増やしていくことで、総合的な会社を目指していくのだろうと思う。ECはその中において、どんな恩恵が得られるのか、改めて、昔とは違った姿勢で、楽天と向き合うことが求められてくるし、楽天もまた、その説明責任があると思う。