VRで小売業界に革命を起こす。「EC-Orange VR」の共同開発を発表

ECのミカタ編集部

 株式会社エスキュービズム(本社:東京都港区)は、株式会社タッグ(本社:東京都千代田区)、共同印刷株式会社(本社:東京都文京区)とともに、エスキュービズムのECサイト構築パッケージ「EC-Orange」をベースに、バーチャルコマースを実現するパッケージシステム「EC-Orange VR」を共同開発すると発表した。

 小売やECはこの先、VRという技術の上に成り立つようになるのかもしれない。

 エスキュービズムは、来たるべきVR時代を見据えた上で、これまでのECサイト構築パッケージの枠を超え、EC業界の未来のさらなる発展と活性化を目的として「EC-Orange VR」の開発を行うと発表。実店舗をバーチャル化することにより、店舗を訪問せずに店舗でのショッピング体験ができる新しい購買体験を利用者に提供し、EC利用者の拡大を促進していくとした。

 国内BtoC-EC市場が15兆円を突破、前年比9.9%増とEC市場は年々拡大の一途をたどっている。また、スマートフォンの普及に伴い、スマートフォン経由でのEC市場規模は物販EC全体の3割超となり、今後も堅調な伸びが期待できる。一方で企業間競争は激化しており、多様化する購買ニーズに応え、他社との差別化を図るためにも最新テクノロジーの活用は重要と考えているという。

 他方、実店舗とECの連携によるオムニチャネル化推進においては、小売業界全体でも成功している企業は多くなく、いまだ実店舗利用者数とEC利用者数にかい離が見られる。これまでECを利用していなかった層にも「実店舗での購買体験がバーチャルで行える」ことを訴求することにより、EC利用者の増加を見込むことが可能となり、次世代オムニチャネルへと段階を進められると考えているという。

 EC-Orange VRではバーチャル空間上でカート機能、決済機能を連携させ、製品を購入することができるようになるという。エスキュービズムはPOSなど実店舗向けのサービスも提供しており、こういったECにおける付随機能の肉付けは得意とするところだろう。

 商品とWebサイトとの連携には、共同印刷の画像認識技術「FullScanCode®(フルスキャンコード)」を使用する。VR天球画面上で商品を認識、特定して商品登録ができるほか、季節物商品などの棚の入れ替えも行えるのが特長。画像認識技術による商品認識で、商品登録の手間を削減してくれる。

 その他、店舗運営機能としては、バーチャル空間上でのサイネージ、動画配信、クーポン配信、ゲーム要素の導入なども予定しています。画像スペックとしても10億画素(1ギガピクセル)で作成、画面の切り替えがなく4,000倍まで拡大することができ、商品の質感やディテールまでが閲覧可能になる。

VRという革新的技術。ECは次の未来へ歩き出している

 もはやVRゴーグルをかけるだけで世界中に買い物に出かけられるという日がそこまで迫っているかもしれない。店舗で買い忘れがあったが時間がなく訪問できない方や、遠隔地に居住する方や高齢者、障害がある方なども自宅にいながらにして仮想店舗での購買が可能になる。訪日外国人に対しても多言語対応による購買方法の利便性向上を提供できる。

 各社得意な部分を持ち寄って新たな技術を開発することで三方良しとなりそうなこのプロジェクト。この機能が完成すれば「小売」という業界自体の存在が変わってくるような、そんな大きな物語になりそうな気がしている。完成すればそのノウハウを違った分野にも応用することができるだろう。とにかく期待して完成を待ちたいと思う。

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