フルカイテン株式会社、1億7000万円の資金調達を実施。在庫問題に終止符を打つ?!

ECのミカタ編集部

フルカイテン株式会社(本社:大阪市福島区/代表:瀬川直寛、以下「フルカイテン」)は、大和企業投資株式会社、京銀リース・キャピタル株式会社、みずほキャピタル株式会社を引受先とする第三者割当増資により、計1億7000万円の資金調達を実施した。
加えてみずほ銀行からは融資を受け、事業資金を積み増しした。

FULL KAITENをさらに進化させるため、3回目の増資

今回の資金調達は2017年5月、2018年6月に続き3回目の増資となり、2020年をFULL KAITENの飛躍・成長の礎となる一年にするための資金となることが目されている。

2017年にFULL KAITENバージョン1.0がリリースされ、導入した企業では9ヶ月で在庫が半減し、売上は導入前の前年同月比で毎月更新したり、導入後1年間で在庫数量は変化していないのに、売上は2倍に成長したりした、などの結果が出始めている。

導入企業から出た様々な機能追加の要望に対応する形でバージョン2.0の提供を開始し、ジュン、ドーム(UNDER ARMOUR)、フェリシモなどの大手アパレル企業をはじめ、アシックスジャパン、マドラス、サダ・マーチャンダイジングリプリゼンタティブ(メーカーズシャツ鎌倉)ほか、エンタープライズを中心に多くの企業との契約が決まっている。

フルカイテンは今後も、FULL KAITENのプロダクト開発とさらなる普及をスピーディーに進めるため、人材採用と開発体制の強化に対する
投資を継続していく所存だ。

在庫問題を解決するSaaS『FULL KAITEN』

FULL KAITENが解決する「在庫問題」とは、在庫を増やすと売上は伸びるが不良在庫も増えてしまい、在庫を減らそうとすると売上も減ってしまう問題のことだ。
売上増加と在庫削減の両立が課題となっているが、これまで効果的な解決方法がなく、解決したいのに解決されないまま長年ニーズだけが存在していた。

フルカイテンは2012年の創業以来、自社で手がけていた小売事業を題材にして在庫問題を研究し、この問題が起きるメカニズムを解明した。現在、在庫問題解決テクノロジーとして特許出願中である。

そしてこのテクノロジーとAIによる需要予測によって在庫問題を解決できる技術の開発に成功し、それを『FULL KAITEN』としてSaaS化した。
在庫問題の解決に特化したSaaSという意味では、日本で唯一のサービスとなる。

企業の宿命的課題の解決に

企業の宿命的課題の解決に

フルカイテンはバージョン2.0リリースに満足することなく、企業から寄せられる要望や営業訪問で把握したニーズ、社内での議論から出てきた課題などを基に、FULL KAITENをより良いプロダクトに改善すべく新機能などの開発を継続している。

契約増加に合わせ、顧客企業が売上増加と在庫削減の成果を出すために顧客と伴走するカスタマーサクセス業務の重要性も増している。
さらに、在庫問題は業種を問わず在庫ビジネスを行う企業の宿命的課題であるため、FULL KAITENのマーケットは非常に大きいことから、今後も契約企業数の増加が見込まれる。

そこでフルカイテンは今回の調達資金を、事業の中核を担う人材採用の強化とプロダクト開発へ投下し、さらなる事業拡大を図ることを宣言、実際に引受先企業が決まり資金調達を成功させた。

フルカイテンはFULL KAITENの開発・提供を通して、「在庫問題の解決を通じて、『必要な商品が必要な量だけ流通する社会』を実現し、世界の廃棄・資源・不公平取引問題を解決する」というミッションの遂行に向け、事業のスケールに取り組んでいく所存だ。


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