プラスオートメーション、佐川グローバルロジスティクスに「t-Sort」を提供開始

ECのミカタ編集部

物流ロボットのサブスクリプションサービス並びに販売を展開するプラスオートメーション株式会社(本社所在地:東京都港区、代表取締役社長:飯間 卓)は、佐川グローバルロジスティクス株式会社(本社所在地:東京都品川区、代表取締役社長:山本 将典)の東松山SRCにソーティングロボットシステム「t-Sort」(35台、400方面仕分け)の導入を完了したと発表した。

今回、処理能力最大化と使いやすさの観点から、RFIDリーダーとt-Sortを連携させ、さらに拡張性やレイアウト可変性を確保するためにプラスチックパレットを走行ステージに活用した点が特徴だという。

処理能力向上と人員削減と同時に実現

両社は事前の入念なデータ分析を繰り返し、従来シングルオーダーピッキングという摘み取り方式で対応していた店舗仕分け作業を、トータルオーダーピッキングからのt-Sortでの種蒔き仕分け方式に変更することで、作業者数や出荷能力の観点で大きな導入効果が期待できると判断した。

加えて、RFIDリーダーを組み合わせることで、作業者の教育時間削減と誤出荷率低減が図れると考えたという。

返品作業にもt-Sortを活用した結果、導入直後から以下の定量的効果を確認した。

◆導入効果
・出荷処理能力:+32%
・返品処理能力:+343%
・人員数:-27%
・教育時間:-70%

3日間でt-Sort現場を立ち上げ

今回採用したプラスチックパレットを活用した走行ステージは、今後の拡張やレイアウト変更が容易な点に特徴がある。拡張と同時にロボット台数が増加可能なプラスオートメーション独自のサービスを提供することで、事業者のさらなるニーズに応えていく構えだ。

なお、プラスチックパレットを活用した今回のt-Sort現場の立ち上げは3日間と非常にスピーディーであったことから、同社は「自動化サービスをもっと手軽に気軽に」をコンセプトに、今後も類似のロボットシステム一式を独自開発の庫内実行システム「+Hub」とセットにして全国に展開していくという。

物流向けのRaaSをサブスクで提供

EC需要の増大や人手不足等により、昨今の物流現場では自動化ニーズがますます高まっている。プラスオートメーションでは、サブスクリプション型の物流向けのRaaS(Robotics as a Service)を展開しており、ロボット導入の支援からシステムのインテグレーション、維持管理まで、すべてをワンストップで提供している。

従来、物流の改善・改革には大規模な初期投資が付きものだったが、同社では初期費用なし・月額使用料のみのシンプルな料金体系を実現。「導入」をゴールとするのではなく、「導入効果を出す」ことをゴールにしており、日本の物流現場で今後ますます存在感を高めていきそうだ。

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