【2023年版】楽天クーポンアドバンス広告とは?料金や設定方法を解説

ECのミカタ編集部

楽天で広告を出したいけれど種類が多くてよくわからない、あまり手間をかけたくない、と考えている方は多いのではないでしょうか?

本記事では、楽天に出店しているECサイト運営者の方に向けて、数多くある楽天の広告の中でも効率的にかつ手軽に配信できるクーポンアドバンス広告について詳しく解説していきます。ぜひこの記事を参考に、クーポンアドバンス広告の運用を検討してみてください。

楽天クーポンアドバンス広告とは

クーポンアドバンス広告とは、楽天ユーザーが興味を持ちそうな自社商品のクーポンをおすすめとして表示できる広告のことです。

主に検索結果の上部にある「クーポンが使えるおすすめ商品」や、楽天市場トップページの「あなたにおすすめのクーポン」として表示されるため、自社の認知度をあげたい・売れづらい商品を販促したいといった時に活用することができます。また、運用型広告と呼ばれる種類の広告なので、クーポンを配信したい商品やクリック単価などを細かく設定することができます。

楽天クーポンアドバンス広告の特徴


クーポンアドバンス広告の主な特徴は2つあります。

まず1つ目は、「成果報酬型」の広告であるということです。クーポンアドバンス広告において店舗が負担する費用には、クーポン獲得費用とクーポン割引費用の2種類あり、前者はユーザーがクーポンをクリックしたタイミング、後者はユーザーがクーポンを利用して商品を購入したタイミングで発生します。そのため広告がユーザーの画面に表示されるとお金がかかる仕組みではなく、クーポンがクリックまたは利用された分だけかかるという仕組みです。

2つ目は、値引率やクーポンを配信したい商品を細かく設定できることです。広告は金額が固定されているなど条件付きの場合が多いですが、クーポンアドバンス広告は柔軟に設定できます。一方で自動選定機能もあるため手間をかけずに効率的に広告を配信することも可能です。

楽天クーポンアドバンス広告の費用

ECショップ側に発生する費用は、「クーポン獲得費用」と「クーポン割引費用」の2種類あります。

クーポン獲得費用


クーポン獲得費用とは、ユーザーがクーポンを獲得した際にかかる費用のことで「クリック単価」×「クリック数」で計算されます。

クリック単価は入札制となっており、25〜1,000円であらかじめ設定することができます。また、広告を配信する際には月予算(最低5,000円〜/月)を決めるので、際限なく費用がかかってしまうことはありません。

クーポン割引費用


クーポン割引費用とは、ユーザーがクーポンを利用した際に商品から割引される費用のことです。

「値引率」×「商品価格」をクーポンを利用して売れた商品の分だけ店舗が支払う必要があり、割引率は4%〜から設定することができます。割引は「円」ではなく「%」で設定する必要があるので、金額が半端になる可能性があることも把握しておきましょう。

楽天クーポンアドバンス広告のメリット・デメリット

メリット


検索結果で上位に表示される
クーポンアドバンス広告は検索結果のトップに表示されるため、自ずとユーザーの目につきやすいことがメリットです。そのため競合に差をつけることができたり、新規顧客も獲得しやすいと言えます。

PDCAを回しやすい
クーポンアドバンス広告は商品別の「レポート」が提供されます。そのため、レポートを活用することによって、費用対効果や値引した商品の検証の確認などを行うことができます。

広告を出しながら分析し続けることで、売り上げにつなげやすくなるでしょう。

購入意欲が高いユーザーに訴求できる
クーポンアドバンス広告は、属性や購買履歴といったデータに基づき、商品ごとに購入意欲が高そうなユーザーを選定しクーポンが配信されるような仕組みとなっています。また、検索されたキーワードがマッチした際にもクーポンが配信されるようになっているので、顕在層にアプローチしやすいのは魅力的ですね。

デメリット


デメリットは、商品によってはクーポンが表示されにくいこともあるということです。クーポンアドバンス広告の配信はビックデータに基づいて行われているため、データが少ない(クーポンがあまり発行されていない)商品は、露出が少なくなってしまうでしょう。そのような場合はクリック単価を引き上げるなど、様子を見ながら運用することをおすすめします。

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楽天クーポンアドバンス広告の設定方法

次にクーポンアドバンス広告の設定方法を説明します。

キャンペーンの登録


①楽天プロモーションメニュー【運用型クーポン広告】「キャンペーン」タブを開き、【新規登録】ボタンをクリックします。

②「キャンペーン新規登録」画面が表示されるので、下記項目を入力します。

・キャンペーン名:任意
・キャンペーン開始日時:設定日の翌日以降で指定することができ、15:00より配信
・継続月予算:最低5,000円〜設定可能
・クーポン1獲得あたりの入札単価:クリック単価を25〜1,000円で設定
・1ユーザーあたりの利用回数上限:ユーザー1人が同じクーポンを利用できる回数を1回〜無制限で設定
・クーポン併用可否:他のクーポンと併用できるかどうかを設定
・値引率と配信商品設定:クーポンの対象商品と値引率を自動または手動で設定
・除外商品リストの適用:クーポンの対象とならない商品のリストを適用するかどうかを設定

商品設定


①楽天プリモーションメニューの【運用型クーポン広告】「商品・キーワード」タブから、「キャンペーン単位で表示」にチェックを入れ、「キャンペーン」から今回設定するキャンペーンを選択し【手動商品設定】ボタンをクリックします。

②「商品を検索して登録」タブを選択して、登録したい商品を全てチェックしたら【登録する】ボタンをクリックして完了です。

除外商品の登録


①楽天プロモーションメニューの【運用型クーポン広告】「除外商品」タブを開き、【ファイル付フォーマットサンプル】をクリックすると、除外商品を設定するためのCSVファイルがダウンロードされるので、ファイルを開いて各項目を入力します。

②「除外商品管理番号で一括登録する」の【ファイル参照】ボタンからCSVファイルを選択し、【アップロード】をして完了です。

楽天クーポンアドバンス広告の注意点

クーポンアドバンス広告を配信するときの注意点は、主に以下の2点です。

1つ目は、クーポンの有効期限は決められないということです。獲得されたクーポンの使用期限は、「翌月曜日の14:59」と共通で設定されており、店舗が指定することはできません。

2つ目は、キャンペーン開催中に割引率を変更できないということです。キャンペーンの途中に変更したい場合には、一度キャンペーンを休止しなければなりません。また、割引率を変更した場合、反映されるのは翌月曜日の15時となります。

楽天でできるその他の広告は何がある?

RPP(Rakuten Promotion Platform)広告


RPP広告とは、ユーザーの検索結果ページに表示される検索連動型の広告です。リスティング広告のように、ユーザーが検索したキーワードに関連する商品の「商品名」「キャッチコピー」「商品説明」が自動で表示されます。クリック単価25〜1,000円、月予算5,000円〜から配信できます。

TDA(ターゲティングディスプレイ広告)


ターゲティングディスプレイ(TDA)広告とは、店舗側が希望するユーザーを設定できる広告です。「閲覧履歴」「お気に入り画面」など、これまでには手が届かなかった場所にもバナー広告を出せることが特徴です。TDAは、1インプレッション0.75〜10円、月予算50,000円〜から配信できます。

まとめ

楽天のクーポンアドバンス広告の特徴や費用、設定方法などをお伝えしてきました。クーポンアドバンス広告はクリック単価や割引率などを店舗が設定できたり、商品を自動選定機能があるなど、気軽に出しやすい広告で購買意欲が高いユーザーに届きやすいことが大きなメリットです。楽天にはさまざまな広告がありますが、ぜひクーポンアドバンス広告の運用も視野に入れてみてください。

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