オープンロジとGlobal-eが提携、越境EC支援を加速

ECのミカタ編集部

株式会社オープンロジ(本社:東京都豊島区、代表取締役社長 CEO:伊藤秀嗣、以下「オープンロジ」または「同社」)は、Global-e社(本社:イスラエル、NASDAQ:GLBE、以下「Global-e」)とパートナーシップを締結し、システム連携を実施した。

シームレスかつスムーズな越境ECを可能に

オープンロジは、日本の物流プラットフォームとしては初めて(同社調べ)、D2C越境EC向けサービスを提供するGlobal-eとパートナーシップを締結し、システム連携を実施した。

同社は、今回の業務提携を通じて、EC事業者が国ごとの関税ルールや決済方法、配送対応などにとらわれることなく、越境ECビジネスに集中して事業成長を加速できるよう、強力にサポートするとしている。 

◆概要

▷100種類以上の通貨による価格表示に対応

現地通貨で、商品金額や配送料、関税や税金を表示し、決済が可能

▷世界で流通する150以上の決済方法に対応

現地で流通している決済手段を提供

▷関税・税金込みの価格で事前決済が可能

配達時ではなく購入時に、関税や税金を含めた価格で決済を提供

▷Shopifyとの連携で出庫指示の自動化が可能、インボイスなどの書類は不要

オープンロジ、Shopify、Global-e、配送会社とのシステム連携により、Shopifyで構築したオンラインストアで購入者が決済後、自動的に出庫指示が作成、倉庫での梱包、海外発送の手配が完了する。

現実的かつ有効なソリューションを提供

現実的かつ有効なソリューションを提供

株式会社オープンロジからのコメント
(代表取締役 CEO:伊藤秀嗣氏)

海外販売にチャレンジしたいEC事業者様にとっての大きな課題の一つが、各国の法規制や税務への対応でした。コンプライアンス意識の高まりもあり、大手の事業者さまを中心に、その対応方法についてご相談を受ける機会が多かった一方、いままで現実的に有効なソリューションがなかったのも事実でした。今回のGlobal-e Japan社とのパートナーシップによって、法規制対応や税務処理の課題が解決されます。また、送料/関税なども含め、現地の決済手段で販売することができるようになり、販売量の向上も見込めるため、越境ECにおいて使わない理由が無いサービスであると感じています。このパートナーシップで日本のEC事業者さまの課題を解決し、日本発の越境ECビジネスの活性化をともに進めていきたいと考えています。

Global-e Japan株式会社からのコメント
(代表取締役:ラン・アルモグ氏)

世界中の消費者の購買動向は大きく変化し、越境ECの利用率は爆発的に加速しました。今日、海外のオンラインストアで買い物をするのは当たり前になっており、世界中の消費者が、自国にはない、優れた「日本ブランド」を求めています。今回のオープンロジ社とのパートナーシップ締結で、マーチャントの皆様に、よりシームレスで自動化されたフルフィルメントサービスを提供できるようになりました。これから一緒に、日本発の越境ECビジネスを盛り上げて行きたいと考えています。

EC事業者の要望に応えてサービスを具体化

昨今の越境EC市場の成長に伴い、オープンロジを利用する海外販売のEC事業者から「海外のお客さまのお買い物をより快適で安心なものにしたい」「関税の規制などのハードルが高いEUやASEAN諸国などへも販売を拡大したい」との要望が寄せられていたという。

2023年2月から、オープンロジを利用するEC事業者はGlobal-eを導入することで、世界の200以上の国と地域の購入者に対してローカライズされたショッピング体験を提供することができるようになる。

例えば、現地の言語や通貨、決済手段への対応や、購入時に関税・税金込みの価格で決済することが可能になり、また、オープンロジへの出荷指示についても、APIによるデータ連携で自動化が可能となるのだ。

その上で同社は、EC事業者にとって越境ECでの販売が、国内での販売と同じくらいシンプルになり、世界中の消費者に、シンプルで優れた購買体験を提供することが可能になるとしており、同社の越境EC支援策がさらに加速することになりそうだ。

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