「2024年1月ポイント経済圏のサービス利用に関する調査」 最も利用されているサービスは「楽天経済圏」の一方、満足度は「PayPay経済圏」がトップに

ECのミカタ編集部

意識している経済圏は 「楽天」42.0%、「PayPay」27.0%、「ドコモ」22.0%、 「イオン」19.2%、「au」14.5%、「Vポイント」12.4%

MMDLabo株式会社(以下:MMDLabo)が運営するMMD研究所が「2024年1月ポイント経済圏のサービス利用に関する調査」を実施、結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査期間:2024年1月19日~1月22日
◆有効回答:<予備調査>25000人(※1)<本調査>2500人
◆調査方法:インターネット調査
◆調査対象:<予備調査>18歳~69歳の男女<本調査>ポイント経済圏メイン利用者(※2)
◆設問数:<予備調査>13問<本調査>10問

◆出典:MMD研究所2024年1月ポイント経済圏のサービス利用に関する調査

※1:人口構成比に合わせてウエイトバックを実施
※2:ドコモ経済圏(n=500)au経済圏(n=500)PayPay経済圏(n=500)楽天経済圏(n=500)イオン経済圏(n=250)Vポイント経済圏(n=250)

「楽天ポイント」への人気が集中する

現在活用している共通ポイント(複数回答可)と、その中で最も活用している共通ポイントについて、現在活用している共通ポイントは「楽天ポイント」が59.3%と最も多く、次いで「Tポイント」が48.3%「Pontaポイント」が40.5%が続く。

最も活用している共通ポイントは「楽天ポイント」が34.1%と最も多く、次いで「dポイント」が14.4%、「PayPayポイント」が12.4%となった。

このことから「楽天ポイント」への人気が集中していることがうかがえるだろう。

経済圏に対する意識でも楽天ポイントは断トツのトップに

ポイント獲得による経済圏を意識しているかについては「意識している」が58.0%「意識していない」が42.0%となった。

ポイント経済圏別でみると「意識している」割合が多いのは楽天経済圏が42.0%で最も多く、次いでPayPay経済圏が27.0%、ドコモ経済圏が22.0%となった。

また、ポイント経済圏を意識している14488人を対象に、最も意識しているポイント経済圏を聞いたところ「楽天経済圏」が45.7%と最も多く、次いで「PayPay経済圏」が18.1%「ドコモ経済圏」が16.3%という結果に。

経済圏に対する意識でも楽天ポイントは群を抜いており、現状その他ポイントサービスよりも人気を博しているといえるだろう。

ユーザーの囲い込みを激化させるポイント市場

一方、ポイント経済圏メイン利用者2500人を対象に、メインで利用している経済圏の総合満足度を聞いたところ、「満足」と「やや満足」を合わせた満足している割合は、PayPay経済圏(n=500)が81.8%で最も多く、次いでイオン経済圏(n=250)が78.4%、楽天経済圏(n=500)が73.0%となった。

PayPayはお得感の高いポイントキャンペーンを展開しており、そうした販促施策が満足度へ繋がっていることが考えられる。また、イオンにおいても実店舗と連動したキャンペーンに加え、イオングループが持つ幅広いサービスとの連動が魅力である。

楽天はモバイル、EC事業と連動した訴求が強みの1つであるが、クレジットカードでのポイント還元率に大幅な変更が実施された。今後はモバイル事業の動向が楽天経済圏のユーザー数変動に大きく影響する可能性が高いだろう。

2023年は「モバイル」と「ポイント」を連動させた動きが目立ったが、今後どういった施策でユーザー数を伸長させていくのか。各社ユーザーの囲い込みを激化させるポイント市場から目が離せない。


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事