CBcloudとエコ配が資本業務提携契約を締結　ラストマイル配送における協業を推進

CBcloud株式会社（以下：CBcloud）と株式会社エコ配（以下：エコ配）は、ラストマイル配送における協業を推進するため、資本業務提携契約（以下：本提携）を締結した。

ドライバー不足という社会問題の解決を図る

本提携によって、CBcloudのチャーター配送やクイックコマース等の即配サービスと、エコ配の宅配サービスを高次元で融合し、ドライバーに対して様々な配送業務に従事する機会をワンストップで提供。その結果、ドライバーが働きたい時に働ける環境を整備し、ドライバーの安定的な収益確保を実現する。

さらに、ドライバーが個々のスキルを高め、より付加価値の高いサービスを提供できるような環境を整備することで、ドライバーの収入増を実現させ、ドライバー不足という社会問題の解決を図るとしている。

本提携にもとづき、エコ配はCBcloudを割当先とする第三者割当増資を実施し、CBcloudはエコ配の過半数株式を保有する。

2024年問題に起因する配送リソースの逼迫に対応

今後の取組について、以下項目が公表されている。

◆4月中旬より、CBcloudが取り扱う一部顧客の荷物の配送を、エコ配に委託
◆その後7月を目途に、CBcloudの宅配事業（ピックゴー宅配）をエコ配へ統合
◆両社のリソースを統合し相互活用することでエコ配のサービス競争力の強化を図り、顧客に選ばれやすい新たなサービス展開と販路拡販を推進

ECの浸透や人々のライフスタイルの変化によって、ラストマイル配送に対する世の中の需要は今後も増加し、高度化していく見込みである。一方、配送現場では非効率なオペレーションが未だに残っており、労働人口の高齢化や2024年問題などに起因する配送リソースの逼迫など、構造的な問題を抱えている。

本提携によって事業の一層の成長を支援すると同時に、通常の配送インフラでは対応が困難な配送ニーズの対応や、配送に留まらない付加価値の提供が期待されるだろう。今後の動向に注目したい。