6/11の注目EC店舗News～閉じこもらない店舗運営

2016/06/11

ECのミカタ編集部

日々のEC店舗のニュースから、その日気になる話題をピックアップ。今日は、リアルに進出するEC店舗と、商品やサイトが受賞した店舗の話題から、EC店舗はEC店舗で完結しない方が良いなというお話です。

EC店舗からリアル店舗へ、まずは期間限定で接点を作る

　EC店舗の弱点であるリアルなコミュニケーション。ここを補うにはやはり、リアルに出店するのが一番と言えるかもしれません。とはいえ常設の実店舗はリスクも大きくリソースも必要。そこで、期間限定の出店を行うEC店舗が増えつつあります。お客様と対面で交流したり、新たなお客様との出会いがあったり。この夏、そんな展開をするEC店舗を2店、ご紹介します。

大月真珠のインターネットブランド「Moon Label」
初のポップアップショップを表参道ヒズズに出店

　株式会社大月真珠は、2016年6月22日（水）～26日（日）、同社がECで展開しているインターネットブランド「Moon Label（ムーンレーベル）」の、初となる期間限定のリアルショップ（ポップアップショップ）を表参道ヒルズ・同潤館2階にオープンする。大月真珠はパールネックレスのトップメーカー。Moon Labelは、デザインジュエリー240種類、パールネックス900種類、パールジュエリー18,000種類以上を揃える国内最大規模のパールジュエリーのECサイトで、サイズや色目、品質、予算で商品を探すことができる。

　今回、お客様からの「実物商品が見たい」「お店はどこにあるのか」といった問い合わせに応えて、期間限定のリアルショップをオープンすることとなった。リアルショップではMoon Labelオリジナルのデザインジュエリー約240種類、パールネックス約50種類を展示。また、通常ECサイトでは販売していない限定品、未発売品も販売予定。販売価格帯は税込5,616円～972,000円予定。

Moon Label＜http://www.moonlabel.jp/＞

アパレル通販サイトのリアル店舗を原宿・表参道エリア初出店
夏を先どるビキニ＆ビーチウェア「DHOLIC」ポップアップショップオープン

　株式会社ZIPIAが運営するアパレルECサイト「DHOLIC（ディーホリック）」が、6月3日（金）～7月10日（日）、ビキニとビーチウェアに特化したポップアップショップを東急プラザ表参道原宿に出店する。DHOLICは、ベーシックを基盤にトレンドを取り入れたリアルクローズがコンセプトのアパレル通販サイト。豊富な品数と洗練されたデザイン性、リーズなブルな価格で旬のファッションを楽しめるため、おしゃれに敏感な20代女性を中心に幅広い世代から人気を集めている。

　今回のリアル店舗では、ビキニ約120型・ビーチウェア約70型・アクセサリー約35型を、実際に目で見て、試着して、購入できる。オリジナルプレゼントもあり。今季は「creefit」をコンセプトラインとし、型にとらわれない自由さの創造×自分らしさを贅沢に追求、ビキニだけでなくビーチのトータルコーディネートを楽しめる提案をしている。展開アイテムの一例は、ビキニ：約5,000～10,000円（税込）、ビーチウェア：約2,500～6,000円（税込）、アクセサリー：約1,500円～7,000円（税込）。

DHOLIC＜https://www.dholic.co.jp/＞

受賞しました！自社EC店舗の特徴をブランド化

　商品やサイトが何らかの受賞で評価を得ることは、その商品やサイトの価値を客観的に証明できることであり、ブランド化に役立ちます。受賞の旨をサイト上で表記すること、プレスリリースを打つことで、認知を広げることもできるでしょう。とはいえ何でも受賞すれば良いというより、自社の商品やサイトの価値が目指すところと同じ方向性であるかは注意する必要はあります。

オイシックス発案の原木シイタケ入りスティック春巻き
「森のめぐみの『森もりスティッキー』」が大賞受賞

　オイシックス株式会社が発案した「森のめぐみの『森もりステッキー』」は、「森のめぐみプロジェクト」が主催する「食べておいしいからだも嬉しい新メニュー・新商品コンテスト」の外食部門にて大賞を受賞した。このコンテストは、忙しくもヘルシーなライフスタイルを目指す働く女性をターゲットに、特用林産物を使用した新商品アイデアを公募したもの。大賞受賞者は発売に向けた支援を受けることができる。

　「森のめぐみの『森森ステッキー』」は、原木シイタケと身体に良いとされる麹やテンペを使用した、スティック型春巻き。商品はブラッシュアップされ、Oisix CRAZY for VEGGY（オイシックスクレイジーフォーベジー）吉祥寺店にてデリとして発売される予定。

Oisix＜http://www.oisix.com/＞

フェリシモの「KUUM（クーム）ウェブサイトが
CSS DESIGN AWARDSのWEBSITE OF THE DAYに選定

　フェリシモが運営する、3歳から99歳まで、人のクリエイティビティを刺激し、育む”新しい積み木『KUUM（クーム）』のウェブサイトが、2016年6月4日、世界中のウェブサイトから年間365のサイトデザインを選ぶ「CSS DESIGN AWARDSのWEBSITE OF THE DAY」に選定された。『CSS DESIGN AWARDS』は、国際的なウェブデザインのアワードのひとつで。「クリエイティブデザイン」、「コーディング」、「機能性」、「使いやすさ」、「コンテンツ内容」が総合的に評価され、受賞者を選定する。

　『ＫＵＵＭ』は、36種類の形状と36色の配色、自然からヒントを得た12のストーリーで構成された、天然ブナ材のデザイン積み木。毎月1ストーリー（10～26ピース）で構成されたセットを、全12回セットで、シリーズ（計202ピース）が完成する。こどもからおとなまで、その人に内在する思考や感覚を引き出し・掛け合わせ、可能性のリミッターを外して、才能を引き出し・可能性を拡げ育てることを目指し、米国ポートランドのデザインファーム、ｍｏｎｏｇｏｔｏ社（CEO　濱口秀司氏）との共同開発で誕生した。海外向けのウェブサイトだが、日本からのオーダーにも対応可能。

KUUM ＜http://www.feli.jp/s/pr16060704/2/＞

EC店舗はEC店舗の中だけで完結してはいけない

　今回ピックアップしたEC店舗の話題を見ていると、EC店舗はEC店舗の中で完結してはいけないなと思います。例えば、EC店舗とリアル店舗というのは分けて考えられがちですが、本当は地続きで動かせるものなのだし、その方がずっと可能性が広がるのだと、EC店舗のリアル出店の話題を見ていると思います。また、EC店舗内を充実させる施策はもちろんの事、それを客観的に評価してもらうこと、つまり客観的な目を意識することも忘れてはいけないと思います。お客様の気持ちというのもその一つですが、お客様からさらに広げて、市場全体として、時には競合他社にどう見られているのか、そこまで考えると世界が広がるのではないでしょうか。

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