【比較してみた】Amazon「Prime Now」と楽天「楽びん!」

ECのミカタ編集部

Amazonプライムデーにも利用可能!

 先日、Amazon.co.jp(以下、Amazon)が7月12日に 「プライムデー 2016」を開催することを発表し、話題を集めている。プライムデー 2016とはAmazonプライム会員に向けた1日限りのビックセールであり、日本、アメリカ、イギリス、スペイン、イタリア、ドイツ、フランス、カナダ、ベルギー、オーストリアの計10ヵ国で同時開催される。なおプライムデー 2106に参加するためには、Amazonプライム会員であることが必須条件だ。30日無料体験も行っている為、気軽に会員を体験することができる。

 さて、Amazonプライム会員が受けることができるサービスは複数あるのだが、今回は「プライムナウ」というサービスに注目していこう。プライムナウとは、対象商品を注文すると対象地域に限り、1時間以内に荷物が届くというサービスだ。通常は朝6時から深夜0時までのサービスだが、7月12日のプライムデーに限り、24時間お届けするという。緊急に商品が必要になった際などには便利なサービスだろう。

 また、楽天株式会社(以下、楽天)も、指定の地域に限り注文から約1時間で商品を届ける「楽びん!」というサービスを提供している。このサービスを利用するためには無料であるが楽天への会員登録が必要である。今回は大手モールが提供しているスピード配送のプライムナウと楽びん!の比較を行う。

Amazon プライムナウVS楽天 楽びん!

Amazon プライムナウVS楽天 楽びん!ダウンロード後、結果が明らかに。こちらからどうぞ。(http://goo.gl/hfkmP8

 上記の表を参考にしていただきたい。プライムナウは、東京都が18区2市、神奈川県が川崎市の6区、千葉県が浦安市全域、ならびに市川市の一部、大阪府が大阪市17区と豊中市および吹田市全域、摂津市・守口市の一部、兵庫県が尼崎市・伊丹市の一部が対象エリアである。一方の楽びんは、東京都の渋谷区・目黒区・港区・世田谷区である。配達先に関しては、「楽びん!」は分が悪い、と言えるだろう。プライムナウの対象地域が多い理由として、Amazonは独自に日本全国にフルフィルメントの拠点を構えており、商品の調達と倉庫、配送に至るまでのノウハウに長けていることが挙げられる。そのノウハウをプライムナウでアレンジしているのではないのだろうか。またAmazonは1時間便と2時間便があるため、利用者の希望によって使い分けることができる。

 次に最低購入金額について、楽びん!は980円以上であり、対応時間は日用雑貨は24時間だ。一方でプライムナウは最低購入金額は2,500円以上であり、対応時間は朝6時から深夜0時までだ。このことから、楽びん!の方が手軽に注文することができると考えられる。また、楽びん!はフードデリバリーサービスが充実しており、フードに対応している「レストラン」と24時間日用雑貨などを扱う「楽びん!ショップ」とがある。加えて薬も販売しており、24時間配達してくれることを考えると、夜中薬が必要になった時でも届けてくれるため救われる人も多いのではないか。

 他にも商品点数や配送料やお届け時間には各社の違いがある。そこは上記の比較表を参考にしていただきたい。また、以前ECのミカタ編集部では、Amazonのプライムナウと楽天の楽びん!を同時注文したら、どちらが先に届くのかという企画を実施している。気になる勝者はどちらだったのだろうか。結果はこちらからどうぞ。(https://goo.gl/C3aD6t

 対象地域であれば、短時間で注文した商品を届けてくれる大手だからこそできるサービス。人々からのニーズもあり、重宝している人もいらっしゃるのではないだろうか。では、そんな便利なサービスもあるEC業界の中でどう自社ECサイトに集客をして購入に繋げていくのか。充実したサービスで大手に勝つのは現実的に難しい。 そこで大切なのは、商品へのこだわりや運営者の価値観をどうサイトにて表現していくかだと思う。いかに商品に愛情を込めて魅力を伝え、価値観に共感して購入してもらうかが、今後のポイントになってくるはずだ。



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