LINEが「出前館」の夢の街創造へ出資!その狙いは?

ECのミカタ編集部

LINE 夢の街創造委員会

 LINE株式会社は、宅配ポータルサイト「出前館」を運営する、夢の街創造委員会株式会社(以下、夢の街創造委員会)の普通株取得に関する、株式譲渡契約を締結した。株式取得に伴い、提携関係を強化し、スマホデリバリー市場のリードを目指すことが狙いだ。

株式取得の理由

 では、株式取得の理由だが、LINE株式会社がミッションとして掲げている「CLOSING THE DISTANCE」が背景にありそうだ。そして、このミッションを実現させるために、「LINE」を入り口として、オンライン、オフラインを問わず、24時間365日いつでも、どこでも、必要とする人や情報・サービス・ブランドとシームレスに繋がることができ、すべてが「LINE」上で完結する「スマートポータル」を目指しているのである。

 今回、LINE株式会社が20%の株式を取得した夢の街創造委員会は、宅配ポータルサイト「出前館」の運営を主たる事業としていて、2000年のサービス開始以来、13,600店舗を超える加盟店、830万人を超える会員数を有し、その規模は日本最大ということだ。

 LINE株式会社は、夢の街創造委員会と今年5月に業務提携契約をすでに締結していて、戦略的パートナーとして、「Official Web App」への参加等を含む、様々な取り組みを企画しているということだ。最近では、7月に「出前館 on LINE」を開設し、LINE上で出前の注文が簡単かつ高機能で可能となっている。

 そして、今回の両社における資本連携により、関係をさらに強固なものとし、「スマートポータル」の実現において重要な領域となるO2O(Online to Offline)領域及びデリバリー領域への本格参入を目指している。

LINEにデリバリーサービスがあった?

 ここまで、両社の連携により、「LINE」でのデリバリーサービス展開を目指すということに触れたが、「LINE」は過去にフードデリバリーや買い物代行を頼めるサービスとして、「LINE WOW」というサービスを展開していたのをご存知だろうか。

 「LINE WOW」は、2014年11月に開始されたサービスで、有名・人気店と連携し、ランチ限定お弁当の提供や季節に合わせた商品展開などを行い人気を集めていた。しかし、その一方で配送範囲は都内の一部地域に限定されるなど、サービス展開範囲が狭かったという問題点も抱えていた。

 そして、LINE株式会社は、既存サービスや新サービスの開発・運営に注力するという理由から、わずか1年足らずで「LINE WOW」のサービスを終了してしまったのだ。だが、先ほども触れたように、今年の5月から夢の街創造委員会と提携するなど、デリバリーサービスの展開に再び意欲を燃やしているのである。

 夢の街創造委員会が有するデリバリー事業のノウハウや加盟店のネットワークに加え、「LINE」が持つ国内6,200万人のユーザーやスマートフォンに特化したサービス構築のノウハウを融合させることで、両社のユーザーにとって、より利便性の高いデリバリーサービスの実現を目指しているのだ。また、今後は「LINE」において、プッシュ型デリバリー受注サービスの提供も企画しているということである。

 どのようなサービス展開を行っていくか、具体的なことはまだ明かになっていないが、「LINE WOW」における高級店との連携などのノウハウを活かすことで、これまでにない画期的なデリバリーサービスになることは間違いないので、今後の動向にも要注目だ。

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