ふるさと納税 秋祭 2018が盛況!「さとふる」が全国の故郷の良さをリアルに伝える

石郷“145”マナブ

 オシャレな街 二子玉川が穏やかな故郷の優しい雰囲気に包まれた。

 「ふるさと納税 秋祭2018」というイベントが開かれ、ここに多くの地方自治体の人たちが集まった。目的はただ一つ。自らの地域の魅力を発信するためだ。イベントを主催したのは「さとふる」であり、彼らはふるさと納税のサイトを運営し、ここを通じて、日頃、これらの自治体とは密なネットワークができているからこそこのような催しが実現できたわけである。さとふるもまたECの仕組みを活用して、地方の活性化に努めているわけだ。

 広報の田中希さんに幾つか案内いただいたが、声がけする度、信頼関係ゆえなのか、地方自治体と親戚のようなあたたかなやり取りがあって、微笑ましい。印象に残ったのは、北海道の釧路町。この町には昆布森という場所があり海に面していて、ここで取れる美味しい「うに」をアピール。「『うに』そのもののアピールはあるが、一度の購入だけではなく、こういうイベントを通して、東京の人との接点を増やし、遠く離れていても、釧路町とのやりとりが生まれるようにできたら」と自治体の方はこのイベントの意義も添えて、話してくれた。

 他にも、福島県天栄村ブースでは、「天栄米」を販売。化学肥料・農薬・除草剤不使用。天然の力をフルに取り入れた育ちの良いお米であり、かつ漢方肥料を活用していて、体にも良い。また、北海道の安平町では広大な大地で恵まれた自然環境ゆえに、優秀な馬も輩出し勝馬煎餅などユニークな商品も。当然ながら、酪農などが盛んで、馬油を配布していた他、畑のしずくという名の菜の花のめぐみ「なたね油、はちみつ」などもアピール。

 また、ステージ上では「自治体対抗PR決定戦」を開催し、各自治体が様々な趣向でPRを行い、観客により投票。栄えある優勝の栄冠をつかんだ地方自治体は、石川県七尾市。この会場には、各地方のゆるキャラと一緒に写真を撮るなど、地方の魅力で溢れる微笑ましい光景で溢れた。

地方自治体はコミュニティであり特産品は地方を支える大事な顔

 来てみて感じたのは、地方って立派な“コミュニティ”だということ。例えば、この地方はこの地形だからとか、海に面しているからとか、様々な顔を持っている。それは唯一無二の特徴であり、どの地域が優れているというわけでもなく、等しく皆素敵な側面を持ち合わせているということなのである。

 ネットが当たり前になった世の中である。一年に一回と言わず、日頃、気に入った地方自治体があれば、まるでお気に入りのブランドのようにして、その様を追いかけ、コミュニケーションを取ったりして、自分の心を満たすのも悪くないと思うのだ。

 さとふるには、そういう意味で、ふるさと納税のサイトにとどまることなく、地方という最高に魅力的なコミュニティを最大化させるべく、地方の価値を高めるプラットフォームとして、こういったイベントなど、型にとらわれない発想で、地方の盛り上げに寄与してもらいたいと思う次第だ。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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