LINEヤフー、生成AI機能3連続リリース企画の第3弾を試験導入へ

ECのミカタ編集部

ヤフー・データソリューション、「DS.INSIGHT」で浮かび上がった検索トレンドに注目するユーザー像とその興味関心を生成AIが考察する機能を試験導入

LINEヤフー株式会社(以下:LINEヤフー)が提供する事業者向け分析サービス「ヤフー・データソリューション」は、検索・人流データから人々の興味・関心を分析できるデスクリサーチツール「DS.INSIGHT」にて、トレンドとして浮かび上がった検索キーワード群から、それらを検索しているユーザー像とその興味関心を生成AIが考察しまとめる機能(以下:本機能)の試験導入を開始する。

ユーザーの興味関心を生成AIが考察し、テキスト形式で出力

本機能は、OpenAIのAPIを使用する「DS.INSIGHT」への生成AI機能3連続リリース企画の第3弾。検索ビッグデータからトレンド傾向にあるとしてピックアップされたキーワード群について、それらを検索している代表的なユーザー像やそのユーザーの興味関心を生成AIが考察し、テキスト形式で出力するものである。

本機能にて「ユーザーごとの興味関心を調べる」機能を使用する方法は以下の通り。

◆「INSIGHT Trend」>「トップ」から「トレンドマップ」を表示し、分析したいカテゴリを選択。
◆「トレンドマップ」の画面で「ユーザーごとの興味関心を調べる」をクリック。
◆生成AIが分析を完了し「ユーザーごとの興味関心を見る」をクリック。「代表的なユーザー像」「代表的なユーザー像が注目しているキーワード」と興味関心理由の考察が出力される。

ユーザーの興味関心、代表的なユーザー像などを考察表示

「ユーザーの興味関心を調べる」機能として、例えば「ファッション」カテゴリで絞り込んだ場合、生成AIはこのカテゴリを検索している代表的なユーザー像として「女性40代」を挙げ、「シルバースカートコーデ」などの注目しているキーワードと、「自分のスタイルを持ちつつもトレンドを取り入れたいと考えている」などの考察を表示する。

また同時に代表的なユーザー像「男性50代」を挙げ、注目しているキーワードと「機能性と快適さを重視しつつ、自分らしさを表現するアイテムに興味を持つ」などの考察を表示することが可能だ。

生成AI導入を今後も推進

「DS.INSIGHT」ではこれまで、検索データなどを基に生活者の興味関心を可視化する「DS.INSIGHT People」、特定エリアや店舗・施設の来訪者情報を可視化する「DS.INSIGHT Place」、ビッグデータからターゲットのライフスタイルや興味関心を把握し、詳細なペルソナを作成する「DS.INSIGHT Persona」、上昇トピックやトレンドを可視化分析する「DS.INSIGHT Trend」の4つの機能を提供してきた。

LINEヤフーは「DS.INSIGHT」での分析においてデータからニーズや課題などを読み解き、考察する業務の時短や効率化につなげるため、3つの生成AI機能を2024年3月より順次試験導入すると公表。第1弾として検索ビッグデータからユーザーの「隠れたニーズ」を生成AIが考察する機能を、第2弾として「ユーザーの行動変容を調べる」機能をそれぞれ開始。本機能はその第3弾となる。

LINEヤフーは「分析業務の負担を軽減するとともに、誰もがデータを事業や課題解決に活用できる世界の実現に向け、『DS.INSIGHT』への生成AI導入を今後も推進する」としている。本機能によりさらなる業務効率化が期待されるだろう。生成AIを活用したマーケティング動向に今後も注目したい。


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