EC業界News1週間まとめ〜佐川急便の遅延問題/ヤフーおせち新時代/Google発表YouTubeランキング

石郷“145”マナブ

12/18〜12/24までのECニュースをギュギュっとまとめました!

こんにちは。
ECのミカタ 編集長 石郷です。

今週、読まれたのはこちら。

日本郵便”はこぽす”/ヤマト運輸”ロッカー受取り”の違い
https://www.ecnomikata.com/ecnews/12803/
EC宣伝・集客に最も効果的なSNS”Instagram”活用例
https://www.ecnomikata.com/ecnews/12779/
【第8回】定期通販の悩み!継続縛り後の退会率を減らす方法とは?
https://www.ecnomikata.com/column/12633/
ホワイトクリスマスは売上減?雪と気温とECの関係
https://www.ecnomikata.com/ecnews/12798/

佐川急便の遅延の問題が、ネットショップに気づきを与える

佐川急便の遅延の問題が、ネットショップに気づきを与える

クリスマスの話題はさておき、気になるところでは、佐川急便の問題です。

 佐川急便のHPでは、「年末の荷物量の増加に伴い、以下のエリアにおいて、集荷・配達で一部遅延が発生しております」と12/22の時点ではかかれてあった文言も、本日、12/25の段階では、以下のエリアという部分が、全国的に、と置き換わっていて、ネットショップもその対応を余儀なくさせられることになった、ということになっています。

 運送会社としては、ネット通販の利用者増も含め、配送の利用頻度が高くなっていることにもきちんと配慮し、そこによって変化するコストを考慮しながら、利益を確保できるように、適宜適正な価格とそこに対するインフラ整備を模索、実行してきたのだと思います。

 ある種、そうした変化にも、ネットショップ側も考慮して、佐川急便を効果的に使って全てがうまくバランス良く活用していたのだと思います。

 ただ、一方で、各種ネットのショッピングモールを筆頭に、セールを積極的に行い(ヤフーでは12/2〜20まで年末ウルトラセール、楽天スーパーSALEが12/3〜8、大感謝祭が12/17〜22といった具合)、ショップに対して、売り上げのヤマ場を作ろうという動きもあって、当然、そうすれば、お客様への配送は勿論、メーカーからの仕入れも増えますから、そこでBtoBの配送で、佐川急便を活用する機会も増えるでしょう。

 あくまでも、ネット通販の側面で言っても、環境が変化していて、年末における施策の内容も進化してきて、活用する人の数も増え続けている。当然、ビジネスですから、佐川急便もそれをできるだけ受注して、売り上げを上げようとするのは、自然な流れであり、受注を取りまくったら、佐川急便のインフラを超えるほどになっていた、ということなんだと思います。

 だからこそ、一概に佐川急便を責めることだけでは、何も解決しないと考えていて、商品を仕入れて、お客様のもとに届けるまでの一連の流れを組む中で、佐川急便も運命共同体な訳ですから、ショップ側も、日常の中で、複数の配送会社を使えるような状況、リスクヘッジをしておくことが、今回の件では大事なことかなと思います。

日本で最も注目されたYouTube動画ランキング〜Google発表

日本で最も注目されたYouTube動画ランキング〜Google発表

 加えて、最近、動画コンテンツに勢いを感じ、ここでのECとの関係性も深くなってくるだろうと思われます。ネットショップの運営者でも、「ピコ太郎」はご存知かと思いますが、最近では、恋ダンスと言われる、星野源さんの歌をベースにしたダンスが話題となり、結果、逃げるは恥だが役に立つというドラマがヒットするなど、動画から始まるブームというのも生まれつつあります。ある種、そこには動画が市民権を得たものと思っています。ということは、ECにも影響を及ぼすのも時間の問題かと思います。

 そこで、今年、どんな動画が注目されたのか、という部分に関して、12/20にGoogleが東京国際フォーラムにて開催した「YouTube FanFest 」で発表された、「日本で最も注目されたYouTube動画ランキング」をご紹介したいと思います。

1位 PPAP(Pen-Pineapple-Apple-Pen Official)ペンパイナッポーアッポーペン
https://www.youtube.com/watch?v=0E00Zuayv9Q
2 位 前前前世 (movie ver.) RADWIMPS MV
https://www.youtube.com/watch?v=PDSkFeMVNFs
3位 パーフェクトヒューマン【MV】Shortver.
4 位 欅坂 46 『サイレントマジョリティー』
5 位 PERFECT HUMAN【MV】RADIO FISH/(Full ver.)
6位 星野 源 - 恋 【MUSICVIDEO& 特典 DVD 予告編】
7 位 [MV] Perfume 「FLASH」
8 位 JY 『好きな人がいること』Music Video Short Ver.
9 位 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE / Feel So Alive
10 位 ケツメイシ / 友よ ~ この先もずっと・・・ MV

これらを改めて、見て見ると、2016年を振り返る意味でも良いと思いますし、来年の戦略を考える上で、発想を刺激されるものだと思います。

おせちも新時代。ヤフーの分析を紐解く

 そして、最後の話題。おそらく、これから、と言うところでいうと、お正月です。そこで、お正月の定番「おせち」になりますが、これも、ネット通販で予約をする人が増えています。

 ヤフーからその傾向について、「Yahoo!ショッピング」内で分析したものがあるので、参考までに、その辺もご紹介しましょう。

 まず、具体的に、どの程度伸びているのか、という部分ですが、おせち料理カテゴリ全体では、前年比122%。しかも、男性よりも女性の伸びが高い傾向にありそうです。最近では1~2人前の「少人数」「個食」ニーズ対応のおせちが強くなっていて、この少人数タイプは、完売も多いようです。

 では、気になるのは、いつお客様はおせちに関心を引くことになるのか、ということになりますが、昨年でいうと、12月27日がピークだったといいます。

 「おせち」という文化はもとからあります。だから、実店舗でもそういう部分で「おせち」についてアピールし商売につなげる動きがあるのは当然です。ただ、大事なのは、ネット通販がそこの領域を取りに行くというわけではなく、このデータを見ても分かる通り、ネットならではの、データとトレンドをいかに、自分たちのネットショップに生かしていくかではないかと思います。

 より一層、ネット通販はお客様にとって身近になっていますから、「おせち」という文化も、ネット通販を巻き込んで、「少人数」といったものをベースにした新たな潮流が生まれそうです。そういう新たな文化の担い手として、時代を切り開いていく姿勢にこそ、ネットショップにとって必要なことなのかなと思いました。

ということで今日はこの辺で。今年の1週間まとめは、これにて、おしまい。
また、来年の「1週間まとめ」でお会いしましょう!
では笑顔あふれる良い年末年始をお過ごしください。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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