「SATORI」動く。浸透する中小企業のMA活用

利根川 舞

記者の論点:マーケティングオートメーションツールを導入しているECサイトはまだまだ多くはない。しかし、MAは中小企業への導入も増えている。そんな時だからこそ、ECにおいても売上を上げ、他店舗との差別化を図るために新たな施策の一つとしても良いのかもしれない。

集客から顧客・案件管理までワンストップでサポート!

 マーケティングオートメーションツール「SATORI」を提供するSATORI株式会社(以下「SATORI社」)は、サイボウズ株式会社(以下「サイボウズ」)の提供する業務アプリクラウドサービス「kintone」と連携し、中小企業向け顧客開拓支援サービスを4月11日より開始する。

「SATORI」は、”集客”に強い国産マーケティングオートメーションツール(MA)だ。個人情報(メールアドレス)獲得前の、匿名ウェブユーザに対してのナーチャリングを実現することで、これまでのMAにくらべて、大量の見込顧客創出を実現することができる。

一方で、「kintone」は業務改善に加え、コミュニケーションツールとしても活用できるクラウドサービスだ。業務システムをノンプラグラミングでスピーディーに作成できる。

「SATORI」はこれまでも新規商談の創出に寄与してきたが、「kintone」と連携することで、営業部門にてより効率的な見込み顧客の獲得をすることが可能となる。

また「kintone」と連携するマーケティングオートメーションツールはSATORIが初となり、これまでの海外製マーケティングオートメーション×営業支援サービス導入に比べて、より使いやすく手ごろな価格で実現できる国産サービスの組み合わせとなっている。

差別化につながる新たな施策としてマーケティングオートメーションを

 すでに、サイボウズスタートアップス株式会社(以下「サイボウズスタートアップス」)、リノベる株式会社(以下「リノベる」)、株式会社ジャックアンドビーンズ(以下「ジャックアンドビーンズ」)など数社が先行導入している。

マーケティングオートメーションツールを導入しているような企業は大規模であるというイメージが強いかもしれない。しかし、かなりの数のECサイトが存在している今、他のECサイトとの差別化や集客のためには、他がやっていないことをどんどん取り入れてくのも一つの手段である。顧客管理や受注管理アプリなども作成できるため、EC店舗においても改善することができるだろう。

マーケティングオートメーションツールによって、ユーザーの獲得だけでなく、ユーザーの属性に合わせたコンテンツを配信することができため、顧客満足度を上げることが可能だ。今回の連携では主に営業活動での使用をメインに置いてはいるが、ECサイトでの活用も今後増えるかもしれない。


記者プロフィール

利根川 舞

メディア編集部
ロックを聴きつつ平安時代に思いを馳せる文学人間。タイムマシンができたら平安時代に行きたいです。
ライブハウスやフェス会場に出没しては、笑って、泣いて、叫ぶ姿が目撃されている。ACIDMANや10-FEET、ROTTENGRAFFTYが大好き。

サービスやその場の雰囲気がイメージしやすくなるような記事を書いていきたいと思います。

利根川 舞 の執筆記事