夢展望に「unisize」導入～「返品無料」が示す、寄り添う姿勢～

　株式会社メイキップ（東京都新宿区、以下メイキップ）は、夢展望株式会社（大阪府池田市石橋、以下夢展望）が運営する「夢展望」のWebサイト において、メイキップが展開するアパレルEC向けサイズレコメンドエンジン「unisize」(以下、ユニサイズ) を活⽤し、購⼊した商品の返品を無料で受け付けるキャンペーンを6月30日(⾦)より開始した。

　夢展望は1998年に設⽴、インターネットによる通信販売を行うEC事業を開始。2005年には若い⼥性向けのファッション商品を取り扱うモバイル通販を本格的にスタートし、事業規模を拡大した。その後、携帯電話に代わるモバイル端末として登場したスマートフォンの成長性にいち早く着目し、その特性を最大限に活かしたモバイル通販に注力。2015年5⽉にはスマートフォン経由の売上が約90%を占めるまで成長した。同社の会員数は全国で約１６０万⼈。そのほとんどが１０～２０代の女性で構成されている。

　ユニサイズはネットで洋服を買うときに、より身体に合ったサイズを推奨するレコメンドエンジン。国内外の洋服ブランドを対象に、多量な洋服サイズを有し、⼊力されたユーザーのお気に入りブランド、サイズ、身体情報、特徴を元に最適なサイズを推定する独自のアルゴリズムで、レコメンドを⾏っている。EC利用者は身体に合う洋服や⾝体の特徴など、最短１分の簡単なアンケートに答えるだけで、メジャーで測ることなく⾃分に合ったおすすめのサイズを確認することができる。

　今回の導⼊の経緯としては、商品購入後、購入率・返品率ともに良化した実績を受け、ユニサイズを利用したユーザーのサイズ不一致が起こりづらくなることが分かったことが背景にある。今までは一部商品のみ返品対応をしていたが、幅広い商品に対して返品を無料で受け付けることで、より多くのユーザーが商品を手に取りやすくなるよう、今回の取り組みの実現に⾄った。

　ユニサイズは、ユーザーがオンラインストア上で買物する際のサイズに関する不安・悩みを、ユーザーの手間なく解決したいという思いのもと開発された。今後は洋服だけでなく、今まで未対応であった靴カテゴリーにも提供範囲を広げていく見通し。

ユーザーに寄り添う最適化されたECサイトへ

　ユニサイズの試みは、実店舗での「試着」機能と言っていい。ECサイトの最大の弱点である「実物を見て決められない」という点が、サイズについては克服されつつある。サイズだけではなく、手触りや色味など、ECサイトでは正確に確認できなかった事項も、今後対応可能になっていく可能性は十分にある。実店舗へ行くメリットを全て網羅する時が来るかもしれない。

　「試す」という行為が、ユーザーにとってどれだけありがたい機能であることか。返品に対応するという覚悟が、このキャンペーンからは感じ取れる。本気で顧客に向き合うという姿勢が、これからのECサイトには求められると感じた。