女性の夢を叶える、ファッションレンタルの需要とは?(ジャストシステム調べ)

利根川 舞

記者の論点:フリマアプリの流行と同じように、女性の中ではファッションレンタルサービスも話題となっている。「色々な服が着たい!」という女性の夢を低価格で叶えてくれる、それがファッションレンタルサービスだ。

ファッションレンタルサービスの認知度は約50%!

 つい先日、「ECのミカタ」でも9個のファッションレンタルサービスを比較した記事を公開したばかりであるが、やはりここ数年でファッションレンタルサービスもかなり充実してきている印象を受ける。結婚式などでパーティードレスをレンタルするという人は多いと思うのだが、今のファッションレンタルの要となっているのは、普段使いできる洋服だ。

今回株式会社ジャストシステム(以下「ジャストシステム」)が、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して『月額制オンラインファッションレンタルサービス利用動向調査』を行った。

調査の結果、月額料金を支払うと決められた点数の洋服やアクセサリー、バッグなどをレンタルでき、利用期間中は何度でも自由に交換できる「月額制オンラインファッションレンタルサービス」について、「知っている」人は49.3%、「すでにサービスを利用している」人は5.8%であった。年代別で見ると、20代が8.5%で最も利用している割合が高く、30代は5.3%、40代は3.7%であった。

また、アイテムの交換方法については「一部のアイテムだけを交換」(57.0%)できるサービスの方が、「全部のアイテムをまとめて交換」(22.6%)サービスよりも望まれているようだ。※いずれの数字も「そう思う」「どちらかというとそう思う」の合計。

一方で、「月額制オンラインファッションレンタルサービス」に興味がある非ユーザーに、どのようなサービスを利用したいかを聞いたところ、「各自で好みのものを選択できる」(37.7%)よりも、「スタイリストが選んで提案してくれる」(49.5%)サービスを利用したいという声が多いことがわかった。

非ユーザーが「月額制オンラインファッションレンタルサービス」に興味を持つ理由は、「ファッションにかける費用が安くなると思うから」が最も多く(50.5%)、次いで「流行のファッションにも気軽にチャレンジできるから」(47.3%)。ファッションにかける費用は抑えながらも、流行は取り入れたい女性心理が働いているようだ。

「着る服がない!」という悩みが解決した後は、「コーディネートがわからない!」という悩みが生まれてしまう人は多い。だからこそ、普段実店舗で買い物をしている時に、ショーウィンドウに飾ってあるコーディーネートをまるっと購入したことのある方もいるのではないだろうか。

その一方で、アイテムの交換方法については半数以上の人が「一部のアイテムだけを交換」したいと回答していることから、様々な洋服を着てみたい!というニーズは大きいようだ。

流行に合った服を安く手に入れることができ、さらには飽きてしまえば交換もできる。気に入ったものはそのまま自分のものとして返却をせずに済むサービスもある。そういった女性のニーズにあったファッションレンタルサービスは、最近流行のフリマアプリとはまた違ったニーズに応えており、今後も広まる可能性は高いだろう。


記者プロフィール

利根川 舞

メディア編集部
ロックを聴きつつ平安時代に思いを馳せる文学人間。タイムマシンができたら平安時代に行きたいです。
ライブハウスやフェス会場に出没しては、笑って、泣いて、叫ぶ姿が目撃されている。ACIDMANや10-FEET、ROTTENGRAFFTYが大好き。

サービスやその場の雰囲気がイメージしやすくなるような記事を書いていきたいと思います。

利根川 舞 の執筆記事